全世界待望の大ヒット作の続編。本当に世界が待望したのかどうか、真実の程は知りませんが、まぁ、柳の下の二匹目のドジョウを狙おうとしているのは、大昔からの、映画界のしきたりですからね。
前作は(今作も)、最近でも珍しいぐらいのオールスター・キャスト映画だったんですが、その割にしては、あまり印象に残っていないのは、やはり、清涼飲料水的な内容だったからか。ストーリーも、すっかり忘れてしまっている状態です。
そんな折りに観たのがこの続編。今回からメンバーが一人増えて「12人」になっているのがミソですが、やってる事は、あまり変わっていませんな。それと、全編に渡って、シャレた会話がポンポン飛び出しているんですが、それが全く功を奏していないというか、全てハズしているのは、ある意味失笑ものでした。まぁ、軽いノリのタッチの犯罪映画を目指しているつもりでしょうけど、それがコメディに昇華されていないのは、演出力の欠如でしょうなぁ。
で、そんな笑えないシーン続出のこの映画の中に於いて、唯一大笑いしたのが、クライマックスの“楽屋落ちシーン”。これは受ウケました。全く予想していなかっただけに、ハマってしまったのですが、そんな事なら、全編この調子で行ってくれればよかったのに…と思ったりして。
とか色々言っているものの、観ている間じゅう楽しめた事は確かでした。 (★★★)
Ocean's Twelve
【カラー/2.35/ドルビー/dts/SDDS/126'51"】
●ホクテンザ1/ガラガラ/チケット屋券/20:40からの5回目

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