全世界待望の続編。…なのかどうか知りませんが、8年ぶりに作られた続編であります。元々このシュのジャンルは好きなので、公開初日からして、イソイソと駆け付けてしまいました。
前作は、巨大蛇アナコンダの恐怖よりも、むしろジョン・ヴォイトの悪役ぶりの方が恐怖感があったという意外な結果に終わりましたが、今回は、一応、その手の役回りに一人用意されているとは言え、前作のジョン・ヴォイトの印象には及ばないキャラ設定になっていました。
となると、本来の主役であるべきアナコンダ君が活躍するかと思いきや…なんせ、今回の原題は“Anacondas”と、複数形になっている訳でして、まるで『エイリアン2』を彷彿とさせるものがあると、ちょっとは期待してしまうというものなのですが…。
前作同様、CGで描かれるアナコンダは、なかなかの迫力がありますが、なんせ小出しにされるものですから、イマイチ効果が薄いような気がします。その代わり、人間ドラマの方がなかなか面白く、前半はほとんど冒険映画のようなワクワク感がありまして、特に船上アクションが意外に楽しめました。とりわけ急流滑りのシーンは、スペクタクル感いっぱいで、これが動物パニック映画である事を忘れさせてくれましたね。
で、その欲望が渦巻く人間ドラマとアナコンダ君たちが、まるでコメディ映画の如く絡み合う様は、これが結構笑えるんですね。ギャグ(意識はしていないだろうけど…)が入るタイミングがあまりに見事なので、思わず笑ってしまうシーンが続出だったのには、面白かったです。
という事で、動物パニック映画というよりも、冒険コメディとしてみれば、意外な拾いモノになるんじゃないかと思われる作品ですね。 (★★★)
Anacondas: The Hunt for the Blood Orchid
【カラー/2.35/ドルビー/dts/SDDS/97'52"】
●ホクテンザ1/ガラガラ/チケット屋券/22:30からの7回目

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