全然知らない映画なのに、つい観てしまった映画。分かってる事と言えば、デビッド・コープが監督している事と、ケヴィン・ベイコンが出ている事ぐらいか。あと、キャッチコピーにあった“『シックス・センス』『アザース』を越えた衝撃”という辺り。「またかよ…」という不安な気持ちを伴っての鑑賞だったのでありますが…。
『シックス・センス』と『アザーズ』は、主人公が○○だった…という点で共通点がありましたが、この映画の主人公ケヴィン・ベイコンは、残念ながらそうではありませんでしたので、○○なモノを期待した方には、「全然違うやんけ!」という結果になってしまいますが、どうしてどうして、ワタシは結構楽しめました。
結論から言うと、『シックス・センス』風な思わせぶりで始まって、『シャイニング』と『フラットライナーズ』的展開を見せたかと思うと、最後は『チェンジリング』で締めてハイ終わりという、そんな映画。韓国ホラーの『ボイス』なんかもこれと同系統(これを言えばもう、大体見当が付きますな・笑)な訳ですが、コチラの方が断然面白く出来ております。
で、後で気が付いたんですが、これはかの『シックス・センス』よりも、アメリカでは先に公開されたんですな。という事は、コチラの方が偉いというか、ま、そんなレベルな話では無い訳ですが、その点は、かなりポイントが高くなりますな。
お決まりのラストではありましたが、何かホロっとさせられるものもあり、デビッド・コープの演出も正攻法で好感が持てました。しかしこの映画、日本公開が6年も遅くなってしまっているのは、何か訳があるのか問いつめたい気がしますが、多分、『シックス・センス』が大ヒットしてしまったので、公開の時期を逃した…という所なのではないでしょうか。
しかしアートポートさん、“『ミスティック・リバー』のケヴィン・ベイコン主演”と宣伝してましたが、この映画、『ミスティック・リバー』より先に作られているではありませんか。ま、言いたい気持ちは分かりますが。(★★★)
Stir of Echoes
【カラー/1.85/ドルビー/SDDS/98'39"】
●ホクテンザ2/ガランガラン/チケット屋券(¥600)/8時35分からの6回目

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