新生・角川映画の第1弾。今までの角川映画とは全く作風が違う映画ですが、監督が子飼いの佐藤純弥なので、ツボを突いた演出がなかなか功奏していて、2時間20分を一気に見せています。
実際の話、ついつい泣いてしまったシーンがいくつかあったのですが、「さぁここで泣いて下さいよ。ここで泣かないと、もう泣く所はありませんヨ」といったような演出が目に付く訳ですが、年が行くと涙腺が弱いというか、素直というか、ついついハマってしまいましたデス…。
イイお話ではあるのですが(実はとの事ですが)、やたら『タイタニック』や『マディソン郡の橋』と似たようなシーンが目について、かなり意識しているなぁと思ってしまったのでしたが、コッチの方が先にやっていたら、さぞかし名作になったろうになぁ〜と思ったりしていました。
その『タイタニック』じゃないですが、撮影用に実物大の大和を作ったりして、かなり力が入っていたようですが、それが戦闘シーンに上手く活かされていないのは残念でした。せめて『パール・ハーバー』ぐらいのリアル感があってくれれば良かったのですが…。 (★★★1/2)
【カラー/2.35/ドルビー/141'09"】
●道頓堀東映/約半分/タダ券/6時30分からの最終回

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