予告編を観た時、面白いアイデアだなぁと思って、ついつい観てしまった映画。なかなか楽しいですな。誰もが一番に実行する“金をせしめる方法”をいきなり実行してしまうのにも好感が持てました。凄く短絡的思考なんですが、誰だってやってしまいますよね。
でも、その後がいけない。“ジャンパー”を良しとしない組織との戦いになる訳ですが、その辺りが通り一遍過ぎて、あまり面白さが感じられませんでした。大体、謎が多過ぎるのが困りモノ。母親との関連とか、戦いの歴史とか、何も解決されないまま終わってしまうなんて、ちょっと酷すぎ。まるで、最初から続編ありきの製作態度にはイライラしましたな。まぁ作り手側は、最初からシリーズ化する予定だったのかも知れませんが、我々にしてみれば「聞いてないよ〜」って訳で、こういうスタイルで映画にするのはヤメて頂きたいものですな。観る前に何処かで「TVムービーのパイロット版みたいな作品」と聞いていたので、ある程度覚悟は出来ていたとはいえ、何も解決しないまま終わってしまうのには呆れました。
シリーズ化するのは結構ですが、これ1本単独でも楽しめるように、これでポシャってもいいように作る事を心掛けて欲しいものではあります。あと、母親役のダイアン・レインがかなり劣化していたのも寂しかったですな。時の流れとはいえ、残酷ですな…。 (★★)
Jumper
デラックス・カラー/2.35/パナヴィジョン(カメラ&レンズ)/ドルビー・デジタル/DTS/87'17"
●TOHOシネマズ梅田・シアター1/ネット先売券(¥1000)/約1/5(21:30からのレイトショー)

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