Somewhere In Time
この「午前十時の映画祭」で、何が一番嬉しかったかというと、大好きな映画なんだけど、まだ一度も劇場で観た事が無かった映画が上映されるという事ですね。人によってその映画は違うと思いますが、ワタシの場合は、4月に観た『フォロー・ミー』と、今回の『ある日どこかで』の2本でした。どちらもワタシのフェイバリット映画ベスト5の内の2本なので、このチャンスは実に嬉しかったです。
今回の『ある日どこかで』は、残念ながらロードショー公開では見逃し、名画座でもあまりお目に掛かれなかったので、日本でビデオ・リリースされるまで観れなかった映画だった事もあり、やっとビデオ・リリースされた時は感激しましたっけ(ワタシが観たのはLDでしたが)。
それこそもう、LDが擦り切れるぐらい何度も、繰り返し繰り返し、繰り返し繰り返し(丹波哲郎風に)観て観て観て観まくりました。観る度に新たな感動に包まれる類稀な映画で、あまりに良いので、当時親しくさせて頂いていた女性にも見せてあげたら、滂沱の涙&感動の嵐でした。観終わったあと、涙声で「もう一度見せて…」と言われた程で、確かにあのラストを見たら、この映画の最初の部分が見たくなりますね。つまり、オープニング〜エンディング〜オープニング…と、未来永劫に輪廻するエンドレス作品とも云える訳で、70年間も待ち続けたエリーズの事を考えると、涙を禁じえないオープニングになってるのも、この映画を繰り返し鑑賞させる要因になってると思われますな。
その後、DVDでも何度も観て(このDVDの仕様には問題がありましたが…)、またまた感動に包まれながらも、それでも、死ぬまでには一度は劇場で観たい映画と決めていただけに、今回の上映は本当に嬉しかったです(これは『フォロー・ミー』も同様)。もし、ワタシが死んだ時、あの世へ1本だけ映画を持っていく事が許されるならば、ワタシは迷わずこの映画を選ぶつもりです。で、もし、3本までOKだったら、あとの2本は『冒険者たち』と『ブロンコ・ビリー』を選びますね(次回の「午前十時の映画祭」での上映を希望!)。そしてまた、5本までOKならば、さらに『フォロー・ミー』と『県警対組織暴力』を選んで旅立ちたいと思います。(★★★★★)
カラー/パナヴィジョン(パナフレックス・カメラ)=1.85/102'35
●TOHOシネマズなんば・セレクトシアター/ネット先売券(¥1000)/満席(10:00からの1回目=最終回)

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