ナンか微妙だった。もっとハジけた映画を期待していたんだけど、全然そうじゃなかった。コメディ・タッチのようでコメディ・タッチじゃない、ベンベン、感動もののようで感動させるに至らない、ベンベン、それは何かと訊ねたら、あ〜ら、鶴光仮面・鶴光仮面…みたいな、そんな感じ。(鶴光仮面を知ってる人は今の日本で6人ぐらいしかいないと思われますが)
そもそも、何故大阪が大阪国として日本から独立しなければならないのかという点が曖昧なのが問題。王女を守る為? 何から? その為に年間5億もの金を日本から貰ってる? 何に使っているというのか。守るったって、誰もガードしてないし、大体、綾瀬はるか一人に誘拐されちゃうぐらいだからね。その5億円とやらを何に使ってるのか教えて欲しいものですな。
あと、大阪人役の出演者の中に、まともな大阪弁を喋る人が一人もいないっていうのも気になりましたな。ま、この手の映画(テレビ・ドラマも)では定番ですけどね。大阪弁が喋れないんだったら、何も無理して大阪弁を喋って貰わなくてもイイと思う。普通の標準語でOKだし、その方が気にならなくてイイ。中途半端で妙なイントネーションで喋られた方が気になってしょうがない。
大体、今の大阪で、コテコテの大阪弁を喋ってる人なんて一人もいないし。ワタシは大阪に生まれ住んで160年ぐらい経つけど、生まれてこの方、大阪弁を喋ってる人に出会った事がありません。みんな、標準語とも関西弁ともつかない、独特の言葉で喋ってますよ。本当に大阪弁に拘るのなら、そういう一般庶民の言葉をリアルに再現すべきですな。あんな、コテコテの大阪弁(のようなもの)は、要りまヘン。(★★)
カラー/2.35/ドルビー・デジタル/117'58"
●TOHOシネマズ梅田・シアター1/当日券(ポイント観賞)/ガランガラン(20:00からのレイトショー)

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