Piranna
日本での公開が危ぶまれていた映画。残虐なシーンが多くて公開の目処が立たなかったからなのか、或いは、こんなバカ映画の買い手が付かなかったからなのか、一時はDVDスルーかとも噂されていた作品ですが、取り敢えず無事に日本で劇場公開、しかもちゃんと3Dで公開されて、良かったですな。
とにかく、昔流行った“エロ・グロ・ナンセンス”を地で行く、まさにエロくてグロくて、そしてバカバカしい映画の王道を行く映画ですな。もう小難しい事は置いといて、とにかくひたすらエロとグロを追求しまくる素敵な映画で、ジョー・ダンテ監督のオリジナルも、結構ブッ飛んだ映画になってましたが、それを21世紀風に味付け&アレンジするとこうなるという、まさしくロジャー・コーマン・テイスト溢れる映画になっていて、頭カラッポにして楽しめるのが有難いですな。
また、1作目『ピラニア』、2作目『殺人魚フライング・キラー』に続く3作目が、ちゃんと3Dで作られているのが嬉しいというか、これまた『ジョーズ3D』や『13日の金曜日PART3D』、或いは『悪魔の棲む家PART3D』を髣髴とさせて、これこそ3D映画の醍醐味でもありますな。まぁ、2作目の後にテレビ版リメイクもあったので、これは実質的に4作目じゃないかという、そんな細かい事は、この際抜きにしましょう。
なので、画面からオッパイがイッパイ飛び出して来るのは勿論、まさかと思われたオ○○コやチ○○や、挙句にゲロや内臓まで飛び出してきて、これ以上の快感はありませんな。と、云いたいところなんですが、ナンていうか、飛び出し方が何故かイマイチでしたな。やはり、元々3Dとして製作されたのではなく、撮影後に3Dに方向転換したという経緯があったからなのか、3D効果がイマイチだったのは残念でなりませんな。本来なら、もっと飛び出ても良かった筈なのに、それが無かったのが残念でしたが、でもまぁ、それを補うぐらい、つまり、3Dでなくても十分楽しめる映画に仕上がっているので、結果オーライってとこですかな。
既に続編も作られているとかで、公開は来年早々だとか。どうせなら正月映画で一発勝負して欲しいところではありますが、まぁ、公開してくれるだけマシっていう感じですな。久々にエリサベス・シューが出ているというので、期待していたところ、全然登場しないのでイライラしていたら、あの主人公の女性シェリフがそうだったらしいですな。あんなオバさんになっていたとは…。クリストファー・ロイドの方は、あまり変わっていなかったのに。時の流れは恐ろしいものですな。[★★★★]
テクニカラー/2.35/ドルビー・デジタル/DTS/3D/88'21"
●TOHOシネマズなんば・シアター7/ネット先売券(¥1400)/ガラガラ(20:20からのレイトショー)

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