ひと昔、いやふた昔前かな、頃のメル・ブルックスが作ってそうな映画ですな。メル・ブルックスもナチ・フェチというか、ヒトラー好きですからな。デビューの『プロデューサーズ』を始めとして、『ブレージングサドル』『新サイコ』『珍説世界史PARTT』『メル・ブルックスの大脱走』と、よくヒトラー・ネタやナチ・ネタを登場させてましたからな。
なので、そういったハチャメチャなコメディを期待していたら、前半はともかく、後半は意外にシリアスな内容になっていたのには驚きました。もっとハジけた映画かと思っていたんですが、その辺りがこの監督の限界ってところですかな。特に、黒人の宇宙飛行士が途中で白人化する展開は、もっと何か意味があるのかと思っていたものの、大して意味がなかったのが残念というか、観ていて戸惑う感じがありましたな。
クライマックスのナチスの出撃シーンで、宇宙船がツエッペリン型(飛行船型)になっていたのが一番笑えましたな。ああいうので全編通っ面白かったんですがねぇ。(★★★)
Iron Sky
プレシディオ配給/カラー/2.35/ドルビー/92'26"
●TOHOシネマズ梅田・シアター5/ネット先売券(¥1200)/ガラガラ(21:50からのレイトショー)

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