The predator
シリーズ4作目。エイリアンとの“VSシリーズ”を含めると6作目ですが、今作を観る限りでは、アレは無かった事になっているみたいで、しかも、劇中のセリフで「ヤツラは87年と97年の2回襲撃にやってきた」と言っていたから、3作目の『プレデターズ』も無かった事になっているようですな。尤もあれは、地球から遠く離れた惑星が舞台だったので、地球人が知らないだけかも知れませんが。
今回は人類がプレデターを捕獲するという逆の発想が面白い訳ですが、捕獲したのも束の間、スルスルと逃げられちゃうというのが、何と云うか、そうこなくっちゃという展開ですな。しかし、それからの展開が、生温くっていけませんなー。なんか主人公とたまたま一緒にいた捕虜共が、そのまま主人公と行動を共にするというのが、まずもって出来すぎって感じだし、組織に狙われているヒロインも何の疑いもなくアッサリ一緒に行動を共にするっていうのも、ありきたりな展開ですな。主人公の子供がプレデターのカギを握る重要な役として登場しますが、子供が出ているせいか、プレデターの暴れっぷりもいつものように殺伐とした感じがないし、都合良くいい人だけが殺されないし、全体的にやる気のなさと生温さが強調されてますな。プレデター戦も、相変わらず効きもしない銃でドンパチするだけだしね。
最後は予想通り、ヒーローとヒロインだけが生き残るというありきたりの展開で、ラストに登場する進化した新種のプレデターは、続編の為の伏線のようですが、せめてアレがシュワちゃんに似せた体系+顔つきだったら笑えたんですがねェ。(★★)
★FOX配給/カラー/2.35/ドルビー・デジタル/107分
●梅田ブルク7・シアター3/ネット先売券(¥1300)/21:10からのレイトショー

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