2021/10/2

No Time To Die
ワタシがボンドと認めていないダニエル・クレイグのボンドが、遂にこれでボンド役を終える事になった。と、世間ではその事ばかり強調されて話題になっているんですが、今までのボンド役が最後の時ってこれほど話題なっていたとかいう記憶がなかっただけに、この現象は特筆ですな。
まぁ、ワタシが勝手にボンドと認めてないだけで、実質5本も映画を撮っておりまして、5本と言えば、コネリー(6本+1本)、ムーア(6本)に次ぐ本数で、ボンド役としてもなかなかのものでもありますが、ワタシの持つイメージとしても、どうも違うようで、それでよく5本も持ったなぁというのが正直な感想ですな。
それはともかくとして、これがクレイグ=ボンドの最終作となった本作でしが、このクレイグ=ボンドって、5本とも何がしらの繋がりがあったんですね。全部の作品に繋がりがあるようで(特にボンド・ガールに関しての)、ここまで過去に拘ったボンド像というのも初めてですな。その人物設定もワタシがクレイグをボンドと認めていない要因なのかも知れませんが、取り敢えずこれで、最後になった訳ですな。
劇中、何度か『女王陛下の007』のテーマ曲と似たような曲が流れて、ナンか不思議だなぁと思っていたら、エンド・クレジットでキッチリ『愛はすべてを越えて』がルイ・アームストロングの唄で流れて、やっぱりアレは『女王陛下の007』の曲だったんだと確信した訳で、何故そうなっているのかと思うと、この映画にも感動的な意味合いを入れるべきだったんだろうと思い、確かに『女王陛下の007』程ではないけれど、ちょっとは感動的でしたな。
期待したアクション・シーンも、主演がクレイグでなかったらもうちょっと盛り上がったと思う程の迫力だった事を思うと、取り敢えず最後なので、やるべき事はやったなぁという感じでしたな。
この後、誰がボンド役をやるのか興味ある所ですが、誰にしても、もうちょっと映画のボンドらしい人にやって欲しいものですな。(★★★)
●東宝東和配給/カラー/2.35/ドルビー・アトモス/164分
●TOHOシネマズ・シアター1/ネット先売券(¥1400)/約2/3

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