有馬記念まで五千円計画は前回で見事霧散してしまった為、今回は指をくわえての静観となった。あ〜、つまらない。まったくのブラック・サンデーだ。何がクリスマスだ。クリスマスなんて無くなってしまえばイイのに…。
でもまぁ、一応有馬記念に関しての見解を。普通にレースが行われて、それぞれの馬が自分の持てる力を最大限に発揮して…と想定した場合、どう転んでもメイショウサムソンが一番強いと思いますな。牝馬二頭の参戦は興味を引きますが、有馬での牝馬は分が悪いですからな。相手関係があったとはいえ、ヒシアマゾンやエアグルーヴ、ファインモーション、トゥザヴィクトリーでも、入着か、良くても2〜3着止まり。という結果を踏まえるなら、今回も4〜5着辺りかなぁという気はしますね。特にウオッカは、あの枠順だと、最後直線で追い込んで来て、結局届かず…という結果が見えてきそうで…。じゃあサムソンに次ぐ馬はというと、ポップロック、ロックドウカンブが2〜3着のような感じで、つまり
1着 メイショウサムソン
2着 ポップロック
3着 ロックドゥカンブ
4着 ダイワスカーレット
5着 ウオッカ
という、人気サイドの結果になるのではないかと…。
でも、それだと面白くありませんな。今回は静観ですが、もし、もしも買うとしたら、ワタシなりの夢馬券を買ってみたいと思います。そこで狙うのは2番のドリームパスポート。前走のジャパンカップは、休み明けとあって14着と大敗しましたが、これは度外視してもイイでしょう。要はその分、タップリ休養出来ているというのがポイントなんですな。
いつぞやの「有馬記念フェスティバル」で、競馬評論家の井崎脩五郎氏が言ってた一言が未だに気になっているんですよね。それは何かというと、「有馬記念は、それまで楽してきた馬が有利」って事。有馬記念は、日本の競馬界でいうとダービーに次ぐ大レースで、売上自体は全レース中最高だとか。それだけ重大なレースとしての位置付けなんですが、問題は開催時期なんですな。普通、こんな冬の寒い年末にGTレースをやってる国なんてのは、世界広しといえども日本しかない訳で(香港もやってるようですが…)、せっかく海外の馬にも門戸を広げているのに、参戦する外国馬が皆無なのは、この時期の所為だと思うんですな。大体海外の競馬で大きなレースというと、秋の9月〜10月ぐらいが相場で、凱旋門賞やブリーダーズカップなんかもみんなその時期に施行されている訳で、11月のジャパンカップもちょっと遅いぐらいなんですな。
つまり何を言いたいのかというと、秋のGTに照準を合わせて来た有力馬たちにとって、この年末まで調子を維持するのはとても困難だという事。ホントだったら、牝馬ならエリザベス女王杯、牡馬ならジャパンカップでその年は打ち止めにしておきたいぐらいなんですが、年末に有馬記念という大レースが控えているもんだから、どの馬もみんな騙し騙し調教して、かろうじて調子を保ち続けているって感じでして、中には当然、疲れてしまっている馬だっているに違いないと思うんですね。でも、せっかくファン投票で選ばれた事だし、今年最後を締めくくるレースだから出てやるかってんで出てくるケースがほとんどで、だからこの秋、3戦も4戦もしている馬にとっては、かなり疲労が激しくなっている事は間違いなく、その辺りの見極めが大事になってくる訳ですよ。
逆にいうと、それまでの秋のレースで、あまり全力で走っていなかった馬や、ずっと休んでいた馬を狙うのが鉄則…というのが、上記の井崎氏のアドバイスのポイントになってる訳ですな。秋に惨敗を繰り返したオグリキャップ、メジロパーマー、シルクジャスティス、グラスワンダーしかり、1年間休養していたトウカイテイオーしかり、外国を遊説していたディープインパクトしかり…という具合。
そこで今回、そういう馬がいるかどうかと見渡してみたら、いました。ドリームパスポートがそれ。昨年のクラシックでも上位を賑わし、古馬戦線でもジャパンカップ2着、有馬4着という実績で、今年も初戦の阪神大賞典で2着という王道のパターンだった馬。不幸にもその後骨折で休養を余儀なくされましたが、前走のジャパンカップで復帰。14着という着順は、まぁ調教代わりに走ったと思えば、今回の有馬が絶好調と考えられなくもないですな。この秋1回しか走っていないのはこの馬だけで、他の馬と比べても休養バッチリ、力は有り余っていると見てイイのではないでしょうか。いわば、他の馬がヘトヘトになって「最後だから無理矢理にでも走ろうか…」とイヤイヤ参戦しているのに対し、この馬だけは「今年のスタートはここから」と言わんばかりの元気ハツラツ。しかも雨が降っての道悪も得意となれば、ここで勝っても不思議じゃありませんな。中山の2500は先行有利という事もあり、他馬が前・前で競馬をしてペースが上がった頃合を見計らって、直線でドリームパスポートが内からスルスルと抜け出す…という絵が今にも見えてきそうな気がしますな。
という事で結論。2番ドリームパスポートの単勝、複勝、並びに2番から1、6、7、8、12へのワイドと3連複。あと、もし前残りで決まった時の保証として、7番ダイワスカーレットの単勝も。この馬、もしかすると、本当に凄く強い馬なのかも知れまヘンな。

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