昔、信越国境を越えていた貨物列車に
5374列車ってセメント専用列車がありました。
夕方15時過ぎに直江津を出て
スイッチバック駅の二本木と長野県に入って最初の駅の黒姫
そして貨車の解結扱いのある駅、北長野で
それぞれ結構な時間停車していたので
やろうと思えば電車を乗り継ぎながら
長野駅のバルブ撮影も入れて3発
追っかけ撮影ができるダイヤでした。
実際にやったのはこの2000年3月26日、これが最初で最後。
牽引は前EF64 64+次ソ同46という
更新機と原色(両パンタはPS22B)の重連。
一回目の脇野田〜南高田間

来るんじゃなかった、と一度は後悔した程のドン曇り。
当然露出もあまりよくなくて
しょうがない、今日はコレで仕舞いにして
カンセン「あさま」で引き揚げるか…
そう思いながら長野行きの電車に乗ったような気がします。
今にして想うと。
ですが、電車が二本木を出た辺りから雪模様になり
長野側の黒姫ではもう20cmは積もったかという大雪に。
二回目・黒姫進入(黒姫〜妙高高原間)

何せいつもなら新潟県側にドカッと降るのが
その逆の長野県側に積もっている訳で。
コレはもしかしたら、黒姫の進入のいいのが撮れるかも知れない!
…過去に「シュプール妙高志賀」撮影でそういう経験をしたので
最悪何処で撮れば何とかなるかは分かりますから
兎に角、そうと決めたらまずダッシュ。
急いで黒姫の駅を降りて走りました。
接近までの時間は10分しかなく、歩いてたら間に合いません。
やっとその地点にぜぇぜぇはぁはぁ言いながらたどり着いて
三脚拡げて、それにカメラを据え付け
レベルを合わせてセッティングを終えた所で、踏切の警報が。
モードラを回し終わって「あ〜、いがった〜」
さっきの疲労からボーッとしたまま
黒姫からまた電車に乗り継いで
カンセン乗り換えの長野駅へ。
北長野で南松本行きのコキ車を繋げた5374レが長野駅に到着。
3回目・長野バルブ

FLフィルタもってくりゃよかったか、と反省するも
そのまま3回目に突入。
ヘッドライトが片目点灯になっていて
もう片方も開くのを待ってたのですが
両目が開いた途端に発車してしまい
この日の撮影は 糸冬 了 。
3月にもなると長野辺りまで降りてくると
雪なんか何処にも付いてないことが殆どでしたが
この日のバルブ撮影は別。
雪まみれの、通称「ムシムシ君」がいるだけで
長野の駅が全然違う駅みたいに感じられたものでした。
それから12年経とうとしてますが
最近は雪ばっかりで貨物も禄に走らない
いや、特雪走るから逝きなさいよとか言われても
なかなか雪の中に戻れない日々が続いてます。
だいたい金がありませんから。
じゃあサルヴェージでもするかと思って始めた所
やってるウチにこんな記録が見つかったため
今回イソイソと切り出した次第でした。
…という訳で、今回のガレージ&サルヴェージ
若気の至りでお目汚し申し訳ありません、の回はここまで。
どっとはらい。
