こんなに遅れてたなら病院行ってからヒガハス行っても良かったかとも思ったが、新座タで増結する3車を入れないで撮るのは損なので、通院帰りの恒例でニシコクで待っていた。
その、公式で「42分遅れ」と出ていた3064レは、予想通り各停電を挟んで4074レの続行で上がってきた。上り場内信号がまだ黄色のうちに通過を知らせるアナウンスが響くと、左カーヴがかかった10‰勾配を上ってくるEF66 26の姿が見えた。
後に続くは新座タ増結分のドライやらタンクやらの海上ISOコンテナを載せた3車と、青函トンネルをくぐってきた20車の都合あわせて23車。あぁ堂々の1200トン、EF66の26よ栄えあれ(いいなぁ、伊藤久男の"暁に祈る")。
北からの編成になる6両目は31ft.コンテナ2個積みで、いつもなら"白いECO-LINER 31"U48Aとかが載るところ、今日は西濃のU54Aと何か青いのが載っている。カン付27の牽引時に見たFL(日本フレートライナー)のか?と思ったら、それとも違う。
撮り終わってみてみれば何と、絶滅したと思っていた箱だった。昔は都内伝送上り3号が全部到着した後でよく見上げてたよなぁ…
↓EF66 26牽引、最終形態の3064レ
6両目手前、"何も描かれていない"青いハコがUV50A-30005。
人呼んで「覆面クロネコ」または「名無しのぬこ」と呼ばれたUV50A数個のうちの一個、-30005。
元々、UV50Aはその背景色からして某Y社専門みたいに使われ、でっかい商標が描かれていたものだった。ちなみに所有はJOT、日本石油輸送でY社の所有ではなくリース利用である。
ところが2004年6月頃から、赤いテの字のあすこが地元の通運業者と組んで札幌タ〜隅田川間で使用することになる。確かにY社はテの字とは犬猿の仲だが、何せリースの箱だし空で送り返すのも勿体ない。かといってぬこが居たままでは、対決しているアングル上かっこ悪い。
そこで商標の「ぬこ」を消した青緑一色の限定仕様がお目見えする。まず札幌タを基地にしていた、-30001、-30005、-30008、-30011の4個が選ばれ、後に-35039も追加されて5個体制になる。これらは2086レ〜3058レで隅田川へ向かい、3051レで札幌タに帰るという、"行き"では「郵便」を載せて"帰り"には「魔女の(ry」を載せていく第三者利用ならではの『アリエナイ』運用に就くことになった。
この運用は郵政m(ry後も続き、日通がペリカン便を廃止する直前の2009年6月末位まで存在したが、m(ry直後からぬこの商標入りの30ft.31ft.がやってくるようになり、実質限定運用は消滅してしまう。しかし件の5個は、ぬこが消されたままの姿でポンカイ縦貫の4061レなど、いろんな所に出没するようになる。
最近はUV50Aそのものが第一線から退いて、どこか地方のトラック業者の駐車場で倉庫代わりに使われていると風の便りに聞くようになった。この-30005は空の青に溶け込んでしまう程色あせながらも、どっかの第三者利用扱いで使われていたのかも知れないが、第二の奉公先が決まったので、またどこかの業者の用向きで載せられたのかもしれない。
まさかこの列車で見るとは思わなかったからちょっと喜んだけど、ボロボロの姿で通過していくものだから見送ってて何か切なくなった。
参考:貨物ちゃんねる