2010/2/5

フェレンツ・フリッチャイの蝙蝠  指揮者


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Polygram France 447 370-2 2CD 1995


これは日本では発売されたのだろうか?それは全く不明だ!RIAS放送協会の交響楽団と合唱団が参加しているのでたぶん1949年から1953年頃に収録されたものだろう!勿論、まだモノラルである。国内盤は、一連の廉価盤が嘗て発売されていた時も確かこの演奏は、レコードが無かったと思う!だから店頭で、このCDを見た時は我が目を疑ったものである。さて演奏である。序曲は浪漫的な色合いが濃くテンポもよく動く、一音一音を大切にしており切実さに頭が下がる程である。しかし幕が開くと、とにかく早い!歌手達も歌い切れてるかと言う位だ!歌手は当時のベルリンの名手揃いである。ペーター・アンダースが、アイゼンシュタインでアニー・シュレムがロザリンデ、リタ・シュトライヒが、アデーレである。ここではアンネリーゼ・ミュラーが、オルロフスキー公爵だが、メゾソプラノが歌うのは慣例だった。後は、ヘルムート・クレプスが、アルフレートで、ハンス・ヴォッケがフランクである。全体に軽快な演奏で如何にもオペレッタだ!だが演奏の性格は、ベルリン風と言うべきであろう!第1幕は、歌手達の好演もあって、とても楽しく聴ける。第2幕は幕が開くと物凄い快速テンポで駆け抜ける。合唱が尽いて行けず混乱をきたしてるのが面白い!そしてハンガリーの貴婦人が登場すると郷土魂に火が点いたのかアニー・シュレムの名唱と共に物凄いチャルダッシュを聴かせる。残念なのが、もう少し歌唱にアクの強さが在ればと思う。それ程、フリッチャイは軌道を脱した指揮振りをみせる。アンネリーゼ・ミュラーのオルロフスキー公爵は、まずまずと言った処だ!劇中に「美しき青きドナウ」が演奏されるが、やや時代掛かった感じがする。古き良きベルリンてなものか?第3幕も楽しく聴ける。モノラル期の蝙蝠としてはカラヤン盤と両壁の演奏だろう!


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2010/2/5

ウィーンフィルに喧嘩を売ったショルティ  指揮者


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King Londn K15C 8040 LP 1980


ワーグナーの序曲集である。収録は、1961年である。と言う事は、「ニーベルングの指環」プロジェクトの真最中だが、熱血漢ショルティが、ウィーンフィルの伝統に反旗を翻し改革を行っていた時期にも辺り、互いの意地を通そうと頑張っている様である。だから聴いていても熱気が伝わりスリリングでもある。収録曲は、「さまよえるオランダ人」「リエンツィ」「タンホイザー」各序曲である。演奏は、B面のタンホイザー序曲が断然面白い!それは冒頭の木管からピリピリしてるのが判る程だが、ショルティ自身、明確なアインザッツを要求しているのか、とにかくアクセントがキツイ!だがウィーンフィルは、その明確さが楽団側の感覚と違う様で、引っ張り合いをしている様な演奏になっている。金管は悠々と吹いているが、意気り立ってるのか、指揮者に対し音で文句を言ってる様に聴こえる。まるで操を売っても心は売らない!と言ってる様である。アレグロに入ると双方のズレが依りハッキリしてくる。それは弦楽器群に表われるが、早いテンポでやりたいショルティに対して、テンポを抑えたいコンマスてなものだ!だから途中のアクセントの付け方が強引になり、そこだけが極端に目立つ、だけど指揮者は突っ走り、怒涛の大音響の中で曲は終わる凄い演奏になった!ティンパニーの最強打も怒りの強打である。続いてヴェヌスベルクの音楽が在るが、これは一戦を終えた後の演奏なのか、やや迫力不足だ!演奏は、こちらの方が丁寧である。楽団が指揮者に対し「貴方のやりたい事は、取り敢えず判りましたよ!」みたいな感じだ!序曲程、力まないでサラサラ進む。ここでも序曲位の事をやって欲しいが、疲れたから、もういい!なんて感じである。合唱は、楽友協会合唱団である。澄んだ合唱に心を洗われる様だ!此処の印象が余りにも強いのか、残りの序曲は、只、メリハリの良い、ハッキリした演奏程度の印象しかない!

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