2010/2/7

嘗てニガーと呼ばれた曲  室内楽


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Columbia Japan-Supraphon OL-233-S LP 1966


この曲は、嘗てニガーと呼ばれた。ニガーとは、主に英語圏において、一般に黒人を指す蔑称だが、現在では差別用語の為に使われる事は無い!ドヴォルザークは、インディアンや黒人音楽から曲の発想を得たので本人は別に差別用語の認識無しに使ったものと思われる。当時の認識なんぞは、そう言うものだ!しかし所謂アメリカ的な語法が散乱した曲である。演奏は、スメタナ弦楽四重奏団である。収録は、1958年なので最初の録音である。何度も録音を繰り返しているので十八番の曲だけに後年の演奏は、如何にも慣れた流れる演奏だが、この演奏は気合が篭っていて些か野太い感じが、この曲に在る土着性を表し正に南北戦争前の古き良き南部が浮かぶ。この演奏からは現在のアメリカは想像も出来ないが、それが素晴らしいと思う!音色も明るく聴いていると晴れやかになる。カップリング曲は、「ドゥムキー」と呼ばれるピアノ三重奏曲ホ短調である。演奏は、チェコ三重奏団である。冒頭のチェロから渋いが、哀愁漂う旋律は聴く者を引き込む。チェロは、サシャ・ヴェチトモフが弾いているが奥深い響きは揺ぎ無く曲の構成を支える役目を見事に果たしている。初めて聴くが技量は結構なものである。ピアノのヨーゼフ・パーレニチェクも壷を押さえたものだ!これは、ボヘミヤの哀歌が元らしい!聴いていると緩やかで悲しげな部分と急速で情熱的な部分の対比が極端である。余談だが第2楽章は、イギリスの作曲家、エドワード・ジャーマンが「ヘンリー八世」と言う劇音楽の舞曲で、そっくり引用している。そして、じっくり歌い上げるのは、ヴァイオリンのアレクサンデル・プレツェクである。この人は、コチアンの弟子だそうだ!暗いが技巧が、しっかりしており好感が持てる。

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