2010/6/1

ストックホルムの第九  クラシック


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WFS USA WFSA2002 CD 1990


ストックホルム・フィルのベートーヴェンだが、この楽団には演奏会は兎も角、レコーディングには縁の薄い作曲家である。実際に残っている録音も歴史的録音と言っても良い位である。事実、7・8・9番位しか残っていない!指揮者もフルトヴェングラー位だと思ったが、第九に関しては、フルトヴェングラーとアーベントロートの1943年のものが在るだけである。これは、12月8日の演奏会の記録音源からのCD化であった!針音が在るのでディスク収録である事が明白だが、ブラットナーフォンと言う鋼線録音機で収録したものからの転写とも言われている。復刻は思った以上に良好だが、時に音の擦れや歪が在るのは仕方在るまい!年代以上の期待は無用である。さて演奏だが、ここには一年前のベルリンに於ける深刻さや狂気は無く、能天気とも言える程の楽天的な印象が強い!これ程、音色の明るい第九も巨匠には異例であろう!だが楽団は奮闘しており演奏の緊張度が低い訳でも無い!第1楽章は、ほのかに燃え上がり、弦楽器群の明るい音色は流麗さを助長し其れなりの良さも在る。第2楽章も巨匠特有のリズム感で楽員を乗せているのが解かる程である。だが第3楽章は、ウィーンやベルリン、バイロイトの高い精神性よりも高原の広大な花畑を見る様な趣が在る。天上の楽園では無く身近な感じだ!炸裂する終楽章の冒頭は、いつもの巨匠だが、それに続く主題は、やはり明るい!その為にこの作品の持つ祭典的な性格が強調されているとも言えるだろう!独唱者は、シンバーグ(S)、タンネル(A)、バッケリン(T)、ビョルリンク(Br)だが、特に不満は無い!ストックホルム・フィルハーモニー合唱団も奮闘している。

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