2010/7/13

ラインスドルフのタンホイザー  指揮者


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Symposium1178〜9 2CD 1994


エーリッヒ・ラインスドルフが、メトロポリタン歌劇場で振った録音記録である。巨匠が同歌劇場で振った「タンホイザー」は、1939年と1941年の公演がCD化されているが、これは、1939年の公演記録である。だがCD2枚に収録した為に全曲収録されていない!演奏が卓越してるだけに残念である。若き日の巨匠は、些か直情的な指揮振りが特色として上げられるが、これも例外では無い!それは序曲から熱気を孕んでおり、バッカナーレに至っては正に爆演と言って差し支えない程である。使用譜は、パリ版である。楽団の合奏能力に破線が在るが熱気の影に隠れ、あまり気に成らない!最初の一声は、ヴェーヌスのローゼ・ポーリーだが、豊満な色気は感じられず、声質の癖が気に成る。続くタンホイザーは、アイヴィンド・ラホルムだが、こちらは流石に主役に選んだ歌手だけ在って、中々聴かせる。引き締まった、しっかりとした歌唱である。だが伸びやかな声質では無いのが物足りない!牧童のマクシン・ステルマンは、役に合わない老け声で純朴な役柄からは遠い!第1幕の終止部は充実しており悪くは無い!第2幕は、「貴よ殿堂よ」と歌うキルステン・フラグスタートに脱帽で、ここで聴き終わっても良い位だ!この人がスバ抜けて良いのか、他の女性歌手が霞む程である。領主ヘルマンのエマニュエル・リストは風格が在る。入場行進曲は、実演に燃える巨匠が堪能出来る。合唱も、まあまあで歌合戦も悪くない!第3幕は、「エリザベートの祈り」を歌うフラグスタートが、やっぱり素晴らしくて、ヘルベルト・ヤンセンの歌うヴォルフラムの「夕星の歌」の名唱と張り合う程である。「ローマ語り」を歌うラホルムも悪くない!そして合唱が壮大に曲を閉める。


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2010/7/13

シューリヒトのメンデルスゾーン  指揮者


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king London MP-23 LP-C


10吋盤のLPである。曲は、メンデルスゾーンの序曲2曲をカップリングしている。楽団は、ウィーン・フィルだが、収録は、奏法の古さから判断して1950年代前半で在ろう!この時期から、シューリヒトはDECCAにステレオ初期迄に残した録音が割りと在る。最初に「フィンガルの洞窟」序曲から聴いてみるが、針を降ろすと緊張感の在る凛とした引き締まった厳しい響きが聴かれ情緒も程々在るが、感覚的な鋭さが常に在り、聴く者の気も引き締まる緊張感が素晴らしい!つまり直感で楽曲に対し勝負を挑んでいる様な演奏だ!だが楽団のせいか音色に良い意味での色が在り、巨匠の音楽性との相乗効果が好結果に結びついているのが面白い!裏には、「ルイ・ブラス」序曲が収録されている。冒頭の金管から壮麗であるが、基本的には前者と変わらず、キッチリとしたリズムに旋律を乗せて行く様は、やはり巨匠ならではと言えるだろう!だが理詰めでは無く、音楽も弾んでおり聴いている内に納得してしまう位の説得力も在る。これから何かを聴こうか?と思っている時には丁度良い1枚である。


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