2011/4/11

フェリックス・ワインガルトナー  SPレコード


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Colnmbia Japan 78rpm W194.195.196
wax.CHAX.7000-1A.7001-1.7002-1A.7003-2A.7004-2.7005-1



フェリックス・ワインガルトナーである。この人も新即物主義の新鋭だった!だがトスカニーニ程強烈な印象が無いのは、カール・ベーム同様、自身のスタイルに其の思想を同化した事が要因に成るだろう!巨匠の録音歴も古く管弦楽録音の聡明期にまで遡るが、其の頃の演奏を聴いても描写が自然で不思議と古さを感じない!音質は仕方ないが、其れもそう危惧する程ではない!さて巨匠と言えば、初めて類型的にベートーヴェンの楽曲を集中的に録音した指揮者として知られているが、収録をした英.コロムビアも何も巨匠だけで全集を仕上げようとした意図は初めから無く、他の指揮者や演奏家によって始められたベートーヴェン没後100周年に合わせた企画上の録音だった!だが巨匠は、ベートーヴェンの権威として知名度も高かった事から後に穴埋めされて交響曲が全曲揃ったと言う事である。因みに名盤として名高いウィーンフィルとの「第九」は、巨匠の希望で録音されている。此処で紹介するのは、第1交響曲である。収録年は、1937年10月19日、会場は、ウィーン楽友協会大ホ−ル、楽団は勿論、ウイーンフィルである。序奏部は明快に始まる。響きは重厚と言うより軽快である。だから第1主題に移ると当時のウィーンフィルの特質も在って、とても洒落ている。リズムも弾んでおり、聴いていても楽しい!何よりも音楽が生気に満ちている。確かに楽団の自主性を生かした面も在るが、壷をしっかり抑えているので暴走をする事も無ければ、進行がいい加減に成らないのも良い!テンポは速くサラリと通り過ぎる。第2楽章も芯の通った音楽で緊張も緩む事も無い!其れでいて、何処かのんびりした雰囲気が在るのは、この楽団が現在程、国際化していないのが要因だと思う!音色は、此処でも洒落ており気品が在る。第3楽章は如何にも古典のメヌエットと言う感じがする。造型が然程大きくないので尚更そう聴こえるのだろう!中間部のトリオもウィーン情緒一杯で心地良い!終楽章も小気味良い!演奏もじわじわと音楽が湧き上がる感じで高揚してくるが決して下品に成らないのも良い!そしてまるで春風が通り過ぎるかの様に曲は終わる。

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余談だが、このレコードは、76回転で録音されている。
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