2011/4/29

スウィトナーのセラフィム盤  指揮者


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Toshiba EMI EAC-30014 LP


オトマール・スウィトナーが、当時主兵のドレスデン・シュターツカペレと録音したモーツァルトの交響曲である。是は、EMIレーベルだが、たぶんドイツ・シャルブラッテン社との共同製作だった筈である。とすると1960年代初頭と言う事になるが、この人も実演との差が割りとある指揮者なのか嘗てのNHK交響楽団との公演とレコードとは、集中度に随分差を感じる。巨匠が師事したのは、クレメンス・クラウスで在るのは、ファンには知れた事だが、確かに其の洒落たフレージング処理は、絶妙と言っても過言では無かった!確かにレコードで聴ける巨匠の印象は生温く残念な気がする。それにしても天衣無縫と言う言葉がよく似合うモーツァルトの演奏は、正に巨匠ならではと思う!さて曲目は、第35、36、38番である。久々に針を降ろすが購入した当時は結構聴いていたレコードだ!ハフナー交響曲は、冒頭から爽快だ!テンポも速く颯爽としている。勿論、リズム感も良いので澱む事も無い!実演で聴いた時は、其れに迫力も加わるのだが、このレコードも其れに劣るものではない!そしてオケの響きは繊細で柔らかいのも良い!第2楽章の質素で在りながらも情緒に満ちた表現も巨匠ならではである。全体の印象としても品格も高く、天界から降りて来た音楽を聴く趣がある。特にメヌエットの格調高い表現は素晴らしい!そしてフィナーレは、駆け抜けるようだ!正にプレストである。次は、リンツである。冒頭和音は求心性に乏しいが、堂々たる響きには充分な威厳が在りながらも羽毛の様な柔らかい響きが印象的だ!そのまま進行するのでアレグロ部分は少々物足りないが悪くは無い!楽団の自発性を尊重して壷を抑えた演奏と言えるだろう!例えれば、カール・ベームから質実剛健な要素を取り除いた感じだ!弦楽器奏者の律儀な奏法を聴いても正しくドイツを感じる事が出来るが、巨匠の個性が巧く調和されていて第2楽章は、同じ楽団でも他の人が振れば、こうは成らないだろうと思える透明な響きがする。NHK交響楽団も巨匠が振った時は同様の印象だった!第3楽章は荘厳な演奏で聴く者の背筋が伸びる感じだ!それ程気品が高い!終楽章も充実している。最後にプラハだが、是も本質的には同じ傾向の演奏である。久々に懐かしく聴いた!

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