2012/1/8

ベートーヴェン序曲集  管弦楽


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Toshiba-EMI WF-60012 LP


此処で取り上げる「ベートーヴェン序曲集」は、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーのレコードだが、初めて巨匠の演奏を聴いたのは、高校の上がり立てで「バイロイトの第九」辺りから聴いたのだが、そんな渋い演奏が、若輩者に理解出来る筈も無く、何となく良さが解り始めたレコードが、この辺りからなのだが、生前にベルリンでは、どちらかと言えば通向けの音楽家だったので当り前かも知れない!懐かしく久々に取り出して聴いてみたが、初めて音質を超えた印象を私に与えたレコードでもあった。最初に収録されている「コリオラン」序曲の収録年も1947年と古いが復刻は意外と万全なので然程気に成らずに聴ける。楽団は、ウィーンフィルである。演奏は重量級だが柔軟性も在るのも巨匠らしいが求心性も高く彫りも深い!この序曲は、戦中の実況録音盤の評価が高いものだが公式のレコーディングとしては唯一のものだけに重要なものだと思う!最近は、良いデジタル修復のCDも在るだろうが、是もズシリとした実在感を感じるので結局このレコードで聴いている。次には、「レオノーレ」序曲第2番が収録されている。此方は、ベルリンフィルで、1954年のものだ!やはりドイツの楽団は手応えが違う!響きは重量級だが硬質で繊細な弦の音色が現在の同じ楽団からでは想像も尽かない位違う!晩年の演奏なので動的な面は余り求められないが、大家の貫禄が其の儘説得力に繋がる処が在る。だが其れ以上のものは求められない演奏でもある。晩年の公式録音にベルリンフィルのものが他にも在れば評価も変わるだろうが、EMIの晩年のものは、ウィーンフィルばかりなのが残念だ!裏面には、「フィデリオ」の全曲盤から抜かれた序曲2曲が在る。後から全曲盤を聴いた時には、このレコードとの音質差が気に成ったが、是だけ聴くので在れば、余り気に成らない!最初は「フィデリオ」序曲だが、印象としては先に聴いたものと然程変わりない!冒頭からどっしりとした響きにウィーンフィル特有の美感が加わって良い感じのバランスで鳴り響く!終章の勢いも万全で、初めて聴いた時は大いに夢中に成ったものである。そして終わりは「レオノーレ」序曲第3番である。是もどちらかと言えば晩年調の演奏である。だから動的な面よりもシンフォニックな面が強調されている。スタンダードな名演と言った趣きである。其れ以上の印象は無かったが、其の分安心して聴ける演奏だった!因みに全曲盤の収録は、1953年だった!

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