2013/2/22

世界初録音の皇帝  SPレコード


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H.M.V D 625/629 05694/05703 78rpm
wax.Cc1182T.Cc1183T.Cc1184V.Cc1185W.Cc1186U.Cc1187T.Cc1188U.
Cc1189W.Cc1190V.Cc1191U



リスト最後の弟子と言われたフレデリック・ラモンド(1868-1948)のレコードである。リスト他界時のラモンドは、17歳であった。古くの音楽ファンには、SPレコードで聴かれて御存知の方も居るだろう!録音歴は古く喇叭吹込時代から記録が在るが同時期にピアノ・ロールにも記録が在る。ここでは、世界初の全曲録音に成った皇帝協奏曲のSPレコードを紹介しよう!収録は、1922年である。楽団は、ロイヤルアルバート・ホールのオケである。指揮は、ユージン・グーセンス(1867-1958英)である。当初、私は感違いをしていたのだが、例のポルノ写真所持スキャンダルの息子(1893-1962英)では無く、ヴァイオリニストで指揮者の父上の方である。さて、この演奏は、歴史に残る貴重な部類のレコードである。ピアニストのF・ラモンドは、F・リストの最後の弟子でH・V・ビューロにも師事した事の在る人である。そのピアニストが弾くこのレコードが歴史的に重要で無い訳が無い!録音年代的に蓄音機で聴くのがバランス的にも良いので是で聴いてみた。


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さて鳴らしてみると意外に鮮明な音質に驚くが、喇叭吹込みも末期なので改善されているとみて良いだろう!テンポも快適で流れる様な軽やかな滑り出しはラモンドが技巧的にも絶好調だったと言う事が解かる。こんな滑らかなピアノは、この曲で聴いた事が無い!実は、この曲は、私は苦手で下手な演奏に掛かると、只大仰なだけで音の塊しか感じられない!これは伴奏者にとっても難しい曲なのかも知れない!しかしグーセンスも古い録音にも関わらず卓越したリズム感で見事に答えており、卒が無いのに品が良い事にまたまた感心してしまう!色彩感も感じられるのだから見事なものである。ピアノの音もエレガントの極意で流石にリストの弟子と唸らせる。歴史的な名盤と言う物は、数多く在るが、何故そう言われているか由縁が解かる気がする。こんなに洒落た第1楽章は稀である。似た様な傾向の演奏にK・ベームとM・ポリーニのレコードが在るが技巧は見事なものの洒落たリズムに乏しく、全く、これには及ばない!第2楽章も傾向としては同様だが、天に向かって音楽を奏でている様で、天衣無縫の世界観が在る。確信に満ちたタッチで在りながら少しも無骨に成らないのも素敵である。終楽章の出だしもエレガントの極意である。ピアノの素晴らしさが本当に解かる演奏だ!これぞ音楽に満ち溢れた名演と言えるだろう!

尚、指揮者については拍手コメント欄により御指摘が在りました。情報ありがとうございました。

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2010.5.14 投稿記事より訂正
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2013/2/8

八甲田山  映画


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WARNER PAIONEEA ALLANTIC L-1075A LP 1977


1977年6月4日公開の大ヒット映画のサントラ盤だが、原作は新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」であるのもあまりにも有名なので多くを語るのは野暮な点も在るが公開から既に36年を経過しているので在る程度の解説位はしておこう!映画の原作の元となったのは1902年(明治35年)に青森の連隊の雪中行軍の演習中に遭難し、210名中199名が死亡した事件(八甲田雪中行軍遭難事件)である。非常に悲惨な遭難事件だが映画化により所々に脚色が加えられているのは仕方在るまい!実際の生存者からの証言通りに映画化すれば確かに真実は伝わるが娯楽性からは遠い作品となってしまう!だから作品中の印象としては現実を和らげた表現なのも理解出来る。勿論極寒時に生じる残酷な事例も省いている。この雪中行軍については、対ロシアの戦争を目前にして計画されたものである。しかしその詳細は生存者の証言がそれぞれ異なるらしい!これは現在でもそうだが当時の軍部の圧力又は情報操作により戦争に向けて民間人の軍部への批判をかわすことを目的に真実が隠されたり歪曲されている部分も在るようだ!大本営とは得てしてそう言うものだろう!此処で雪中行軍の遭難について詳しく述べるのも長くなるので、この位で控えるが北大路欣也演ずる神田大尉の台詞「天は我々を見放した」は当時の流行語になっている。撮影も相当過酷だったようで脱走する俳優や凍傷に掛かった者も多数居り、撮影のボイコットも在ったと木村大作カメラマンが証言をしている。改めて作品を観直してもスタッフや俳優の肉体的な苦痛と言おうか苦労もこれ程感じる映画も無い!さて此処からレコードの紹介だが、作曲は、芥川也寸志で東京交響楽団を指揮している。組曲形式にしておりA面は『第一部 白い地獄』、B面は『第二部 大いなる旅』としている。聴いていると即座に映画の場面が浮かび極寒の厳しさを感じるレコードでもある。特に小生は北海道に住んでいるので尚更冬の厳しさが身に凍みる。雪が降る度に思い出す映画である。

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参考URL:
八甲田雪中行軍遭難事件:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B2%E7%94%B0%E9%9B%AA%E4%B8%AD%E8%A1%8C%E8%BB%8D%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

八甲田山 (映画):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B2%E7%94%B0%E5%B1%B1_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

八甲田山雪中行軍遭難悲話:http://toshibos-museum.com/hakkouda_TOP.htm
 
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