2013/9/5

スウィトナーのパリ交響曲  指揮者


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Toshiba EMI EAC-30171 LP


ようやく入手出来たレコードである。カップリングも中途半端な印象だが現役盤だった当時も店頭では中々見つからないレコードだった。楽団はドレスデン・シュターツカペレである。つまりあの一連の録音だが意外と地味なレコードなので知らない人も居るだろう?旧東独の音楽家はそんな感じだ。冷戦と言う言葉も過去のものだが西側は資本主義が蔓延していた御陰で世界に発信しやすかったのも確かである。何故か共産圏や社会主義の国には本来の国の形態や文化が残る場合が在る。つまり貧しさから民族性しか残るものが無いのだろう!韓国と北朝鮮を比べても解る。それは国内情勢はどうであれ本質とはそう言うものだと思う。さてスウィトナー氏と言えばNHK交響楽団では御馴染みの指揮者で放送を通じて随分と聴いたものである。エアチェックもよくしたので未だに聴けるものも在るが、それですっかり魅了されてファンになった人も居る筈だ。指揮も独特で今でも肩に全く力の入らない脱力した指揮棒を振る姿が浮かぶ。若き日には師のクレメンス・クラウスに「おまえの指揮の仕方は蛇使いのようだ。」と言われたのも頷ける。氏の思い出話をすると止まらなくなりそうなので演奏の感想を述べるが、曲はモーツァルトの交響曲第31番、通称パリ交響曲と言われているものである。針を下ろすと実に爽やかに音が弾んでいる。テンポも流れるように速いが、足取りも軽やかで全然しつこさが無い!それだけアクセントもなだらかなのだが、編成も小さいのか小気味良い!趣味の良い演奏である。それでも突然背後に何か壮大なものを感じさせる一面もある。第1楽章の終止部が正にそんな印象である。優しい表情の第2楽章も天使が舞うようで微笑ましい!聴いていると変な批評は野暮とさえ思えてくる。終楽章の足取りも確かだ。充分に壷を押さえており程々の迫力もある。終止部に向かって、そう突っ走る訳でもないが活力と緊張感の在る演奏とでも表現していおいた方が解り易いだろうか?裏は、「フルートとハープの為の協奏曲 K.299」である。 フルートは、エレーヌ・シェーファー、ハープは、マリリン・コステロである。演奏者については割愛するが、此処ではユーディ・メニューヒンがフィルハーモニア管弦楽団を指揮している。メニューヒンの指揮は適正で何も変わった表現も無いが曲の在るべき姿を表しており申し分ないが優雅と言うよりは現実的で実在感がある。コステロのハープも粒立ちが良く、シェーファーのフルートも素朴では在るが、どちらかと言うと明瞭な演奏をしている。これは批評がましい事をせずに聴くのが良いだろう!そんなところか?

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