2012/10/18

冨田勲の世界  LPレコード


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RCA-Japan RVC-7564/65 2LP 1977


思えば冨田勲との出会いは何からだったか?それは人によっても様々だろうが、手塚アニメからと言う人も居れば何気に無意識のうちに聞いていたNHKの「今日の料理」のテーマ曲だったり、「新日本紀行」だったりするのだろうかと思うが本当に意識して聴き出したのは自身に限って言えば一連のシンセサイザーのレコードだったりする。そのキッカケは現在としてはカルトかも知れぬが1979年に公開された松竹映画「夜叉ヶ池」で使用されたシンセサイザーによってアレンジされた楽曲に影響されたのだが、それを境に氏のシンセサイザーのレコードを買い捲ったと言う訳である。実はドビュッシーとの出会いも氏が編曲したシンセサイザーのものからだった。そこで最も感銘を受けたのは「沈める寺院」と言う曲だったが、どうも私には原曲のピアノ版よりもしっくりとくる。プロコフィエフの交響曲第5・6番も氏の編曲から知った。「スキタイ組曲」もそうだ!つまり相当の影響下を受けており、大袈裟に言えば、私の音楽基盤のようなものなのだが、それによって見識も拡がったとも言える。当時は氏の下でアシスタントを務めた松武秀樹がYMOに於いて相当な功績を残していた。テクノ・ポップの基盤も冨田氏在ればこそである。唐突だが、今思えば残念な事が在る。それは1980年にNHK・FMで放送されていた番組「サウンド・オブ・ポップス〜日本のトップ・アーティスト冨田勲」と言う特集が在って、氏を実際に招いてその音楽観とか氏の作品を通じて解明していくものだったのだが、折角エアチェックをしていたのに現在そのテープが現存しない事である。このブログを打ち込んでいる間に聞ければさぞかし文章の幅も拡がったのにと思うが、NHKの方でもしテープでも現存していたらCD化でもして貰いたいものだ。さて長々と勝手な自身の思い出話ばかりをしてしまったが、このLPアルバムは、冨田氏のシンセサイザーによる作業過程を収録したものである。だから2枚組みの前半は殆どその作業過程ばかりなのだが氏のシンセサイザーによる処女作である「銀河鉄道の夜」が収録されている。曲の内容はメルヘンチックでまるで遊園地のメリーゴーランドを連想させて聴いていると何だか仄々とする。此処に富田氏のアレンジャーとしての才能を聴く事が出来るのだが、本当に凄い人だと思う!冨田氏はモーグ・シンセサイザーの第一人者だが、やはり才能在ればこそと実感するアルバムでもある。

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