2011/6/25

ハイフェッツのメンデルスゾーン  SPレコード


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Victor Japan JAS-118 1/6 SD-1 78rpm 1949
wax.12-1103_A.12-1104_A.12-1105_A.12-1105_B.12-1104_B.12-1103_B



是は、1949年の収録で、戦後のビクター新譜第1弾としても好事家には有名なレコードだが、ハイフェッツのメンデルスゾーンは、後のミュンシュとの再録の評価が高いだけに現在では、評価が、今ひとつの様だが、其れでも聴くと存在感が改めて認めざるを得ない演奏のひとつだと思う!伴奏は、トマス・ビーチャムが指揮するロイヤルフィルである。ジャケットもよく知られているので今更珍しいものでは無いが、定盤でも在るので演奏は、ともかく懐かしさを感じる人も居る事だろう!ビーチャムの同曲伴奏と言えば、戦前のシゲティと録音したものが、より評価が高いが、超絶的技巧のヴァイオリニストと組んだ此方の演奏も気に成る処なので、久々に聴いてみる事にした。針を降ろすとハイフェッツのキレの在るヴァイオリンの音色と共に情熱的なビーチャムの勢い在る伴奏が耳に入る。針音は少ない方だ!英国の楽団を伴奏にした事も在り、何処と無く品格が高く音色が鋭角的に成らないので、とても聴き易い!カデンツァの表現は、まだ技巧がしっかりしているので、なかなか聴き応えがある。それと品性も、この盤では、とても良く感じられる。第1楽章後半の追い込みも、やり過ぎないので人によっては、少し物足りないかも知れない!第2楽章は、自然に湧き上がる情感が素晴らしい!とてもしっとりとした歌い回しが、後の米国収録のものと比べても別人の様に慎ましいのが良い!ビーチャムの伴奏も大家ならではの風格を聴かせる。終楽章は、出だしが、この曲に感じる印象そのままで始まるのが良い!とても的を得た表現である。此処では、ビーチャムもオケを煽るので、嫌が詣でも伴奏の熱が上がる。勿論、ハイフェッツも其れに感化されたのか、どんどん没頭する様が面白い!そして終止部も見事に決める。聴き終わると同曲は、他のものと比較しなければ、このレコードだけでも充分と思える感じもする。


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2011/6/18

ナタン・ミルシテインのチャイコフスキー  SPレコード


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Columbia Japan Js 126 78rpm
wax.wxco.26604A A2 .26605A A1 .26606A A2 .26607A A1 .26608A A1 .26609B3 A1 .26610B A2 .26611B A3



是は、ナタン・ミルシテインが、フレデリック・ストックと共演したレコードである。楽団は、シカゴ交響楽団である。同曲の録音は、再録も在るが、このレコードとて決して無視する事が出来ないものだと思う!私は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲は、元来苦手で最初の一音が聴こえた直後にでも逃げ出したい位だが、例外的にヴァイオリン協奏曲は、好きとは言わないまでも好感が持てる。だが第1楽章を聴いていると似た様な旋律の反復が多いので、くどいと思われる曲でも在ろう!針を降ろして感じる事は、楽団が、メロウでシルキーな音色なので、然程くどさが気に成らない点だろう!その分、特色に乏しいのは否定出来ないが、伴奏を勤めるストックの無理の無いサポートも万全であり、哀愁に満ちたミルスティンのヴァイオリンの音が見事に浮かび上がる。双方、余り特色の強い演奏をしてはいないが、沸々と音楽が湧き上がる様で、曲の進行と共に熱を帯びて来るのが聴きものである。だからカデンツアは、無我の境地と言って良い程のものがある。とても品の良いチャイコフスキーである。表情過多に成らないので安心して聴いてられる。第1楽章は、そんな感じである。私は、これで充分だが、人によっては、とても生温く感じられるかも知れない!第2楽章も傾向としては同じだが、此処では、ミルシテインが、自身のロマンシズムを表現しており、伴奏のストックも其れに応えた感じだが、サポートは柔らかく、とっても素敵だ!終楽章は、一気呵成に進むが、指揮者との阿吽の呼吸も感じられ必死に曲を表現する姿勢には感動する。互いの立場を理解して程好く両者の存在が浮かび上がっており、見事に協調し在っているのは素晴らしい!終止部は熱演である。

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2011/4/11

フェリックス・ワインガルトナー  SPレコード


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Colnmbia Japan 78rpm W194.195.196
wax.CHAX.7000-1A.7001-1.7002-1A.7003-2A.7004-2.7005-1



フェリックス・ワインガルトナーである。この人も新即物主義の新鋭だった!だがトスカニーニ程強烈な印象が無いのは、カール・ベーム同様、自身のスタイルに其の思想を同化した事が要因に成るだろう!巨匠の録音歴も古く管弦楽録音の聡明期にまで遡るが、其の頃の演奏を聴いても描写が自然で不思議と古さを感じない!音質は仕方ないが、其れもそう危惧する程ではない!さて巨匠と言えば、初めて類型的にベートーヴェンの楽曲を集中的に録音した指揮者として知られているが、収録をした英.コロムビアも何も巨匠だけで全集を仕上げようとした意図は初めから無く、他の指揮者や演奏家によって始められたベートーヴェン没後100周年に合わせた企画上の録音だった!だが巨匠は、ベートーヴェンの権威として知名度も高かった事から後に穴埋めされて交響曲が全曲揃ったと言う事である。因みに名盤として名高いウィーンフィルとの「第九」は、巨匠の希望で録音されている。此処で紹介するのは、第1交響曲である。収録年は、1937年10月19日、会場は、ウィーン楽友協会大ホ−ル、楽団は勿論、ウイーンフィルである。序奏部は明快に始まる。響きは重厚と言うより軽快である。だから第1主題に移ると当時のウィーンフィルの特質も在って、とても洒落ている。リズムも弾んでおり、聴いていても楽しい!何よりも音楽が生気に満ちている。確かに楽団の自主性を生かした面も在るが、壷をしっかり抑えているので暴走をする事も無ければ、進行がいい加減に成らないのも良い!テンポは速くサラリと通り過ぎる。第2楽章も芯の通った音楽で緊張も緩む事も無い!其れでいて、何処かのんびりした雰囲気が在るのは、この楽団が現在程、国際化していないのが要因だと思う!音色は、此処でも洒落ており気品が在る。第3楽章は如何にも古典のメヌエットと言う感じがする。造型が然程大きくないので尚更そう聴こえるのだろう!中間部のトリオもウィーン情緒一杯で心地良い!終楽章も小気味良い!演奏もじわじわと音楽が湧き上がる感じで高揚してくるが決して下品に成らないのも良い!そしてまるで春風が通り過ぎるかの様に曲は終わる。

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余談だが、このレコードは、76回転で録音されている。
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