2010/10/4

冨田勲の惑星  LPレコード


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RCA Japan RVC-2111(ARL1-1919) 1977 LP


グスタフ・ホルストが書いた「惑星」は、1980年代のSF映画ブームによって、突如、人気に火が点いた印象が在るが、言う迄も無くレコードは、数多く発売されていた。これは、モーグ・シンセサイザーを使用した冨田勲の代表盤である。これは発売年が1977年と言う事もあり、現在では、幻と成った4チャンネル・システム用のレコードでも在る訳だが、最近、そのシステムを現役で使用している知人宅で、試聴する事が出来たので、今更ながら冨田勲が、モーグで表現したかった事が体感出来た。これは、ビクターのCD−4と言うシステムに合わせた収録であった。構成としては、人類が宇宙に飛び立つ様を描いているのだが、その過程を細かく表現しているのが興味深い!当時から「ジュピター」が親しまれていたのは、冒頭でオルゴールを模して其のモティーフを表現している事からも理解出来るが、全曲も色々と工夫されているにも関わらず、手塚アニメでも聴かれた所謂、冨田流のユーモアがここでも発揮されている。そこで改めて天性からの才能を再確認するのだが、無の世界から創造する能力は非凡だが完成度が高い点に於いて日本のモーツァルトと評価せずに於けない事実を知る事に成る1枚である。



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2010/8/8

気分転換に聴く一枚  LPレコード


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King Japan PY15 LP 1962


気分を変える時に掛ける1枚である。普通、そんな時は、何にも聴かないでいれば良い位だが、一日中でも音楽に触れないと気が済まない私は、音楽中毒の様なものだ!レイ・チャールズは、好きで、スティービー・ワンダーの先駆みたいなミュージシャンなので、元々興味も在った。ここで紹介するレコードもベスト盤なんで、そんな物を紹介するな!なんて思われそうだが、何の考えも無く聴くなら是もベストである。私が、レイ・チャールズの存在を意識して正しく圧倒されたのは、25年程前に成るが、テレビを何気無く掛けたら丁度、レイ・チャールズのライブが始まったので観ていたのが事の始まりだが、手を引かれピアノの前に行く時既にノリノリで、膝を手で叩きながら全身でリズムを取りながら現われた其の姿を見ていたら曲が始まる前にすっかり感動してしまった!音楽に対する態度が真撃で、正に全身音楽家であった。ここ迄没頭している人を幾らテレビの前とは言え、目の当たりにするとは思わなかった。キザな言い方だが、音楽は、心でやるものと納得してしまった。これは、何もどんなジャンルで在れ関係無いが、「やっぱり音楽は、心が大事!」と、それ以来、教訓の様に私の音楽観も定着してしまった!ジャンルは、共在れ一度は感動するのが一番ですな!

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2010/3/4

シンセサイザーで聴く展覧会の絵  LPレコード


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RCA Japan RVC-2252(ARL-1-0838) LP 1979


冨田勲2作目の快挙である。ここでもモーグ・シンセサイザーを駆動して独自の音響世界を繰り広げている。プロムナードは混声合唱の様に始まるが電子音楽なのに素朴に響くのが不思議である。続くこびとの宇宙観は曲を超えたものが在るが、古城の神秘を多彩なイマジネーションによって表現する様は見事としか言い様が無い!散々、原曲のピアノやラヴェル編曲のオケ版を聴いて来たが、正に感性を刺激する強烈な印象を与える。プロムナードは、曲の案内役だが、冨田勲の編曲は先を期待させるには充分以上のものが在る。ビドロの聡明な表現も驚くべきものだ!電子楽器から深い感情をも引き出せるとは思わなかった!勿論、幽遠な表現だけでは無い!それは卵の殻を付けた雛の踊りが、恰も猫と鶏の戦いになっているのは愉快である。サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレの解釈も冨田ならではだ!ここでは解説を読むと駄目社長と労組の紛争劇に仕立てたとの事だ!だからゴールデンベルクは苦能の経営者であり、シュミュイレは労組の精鋭に見立てられている。ここも見事に音化されている。リモージュの市場は一瞬何が始まったかと思う様な騒がしさが在るがカタコンベの暗い表現も情景が目に浮かぶ様である。バーバ・ヤーガの小屋は、原曲では確か魔女が箒で飛ぶ様が描かれていると思ったが、ここでも妖艶な気味悪い描写である。だが特有のユーモアが在り面白い!キエフの大門は、どうなる事かと思ったがシャープな表現ながら徐々にスケール感を増すのは意外であった!それも宇宙空間にエネルギーが解き放つ様に永遠深々な途方も無い広がりである。この世界観は、この盤でしか体験出来ない表現である。尚、同曲は、嘗ての手塚アニメ作品でも冨田勲が編曲を担当しており、その作品でも、まるでこの盤を彷彿とさせる描写をしているのが興味深い!



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