2009/6/25

ウルトラマンとウルトラセブン  LPレコード


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こちらのレコードなんですが、たまに引っ張り出して聴くと、実に懐かしい!私が、それ世代なので尚更ですが、最近のウルトラシリーズを見ると、当時と違い、テーマの掘り下げ方が如何にも浅く、完全に子供向けなんだなぁ〜と思います。ここでウルトラQの事は、深く触れませんが、元々は、米国のテレビ番組の「トワイライト・ゾーン」の日本版が作れないか?との意図で製作したシリーズです。当然、ウルトラマンもその延長上に在るので、いくら荒唐無稽な話とは言え、裏付けは必要です。巨大化するヒーローは、日本独自のものです。これから先の論議は別件に廻すとして、本題に戻りましょう!こちらのレコードは、表にウルトラマン、裏にウルトラセブンの劇音楽が収録されてます。これは、単なるBGM集では、在りません!実は、劇音楽を担当した作曲家自身が、フルオーケストラ用に編曲したもので、交響組曲でも良さそうなものですが、交響詩と言う扱いになってます。演奏は、卓越したものですが、録音当時は、前年に「スター・ウォーズ」が公開された影響を受け、ジョン・ウィリアムス風のアレンジに聴こえます。収録は、1978年です。ですが巧みに捌いてるのは作曲家の技量だと思います。ウルトラマンは、テレビ用のオリジナル作品から聴き比べると奥を拡げ、空間を感じる程、スケールが増しましたが、要所の壺が弱く、些か力強さに不足する様に思えます。聴かせ処は、しっかり聴かせてほしいものです。それと比べれば、やはりウルトラセブンの方が、元々スケールが大きい曲なので、フルオーケストラの威力を感じますね!しかし、こちらもシンフォニックな面が重視されている割には向上感に欠けるのが残念です。



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King SKA-254 LP 1979

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2009/4/8

ショスタコービッチの「第七」  LPレコード


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Victor Japan VRA-2034-5 2LP


「レニングラード」と呼ばれている交響曲です。こちらはレニングラード攻防戦の批判!則ちファシズム批判をした曲と言われていましたが、後に作曲家自身によって撤回されています。しかしながら第1楽章の第1主題が徐々に膨れ上がり熱気を帯びていく様は、やはりレニングラード攻防戦を思い浮かべてしまいます。第1主題に「チチン、プイプイ!」と言う歌詞を付け、全盛期の宮沢りえとアーノルド・シュワルツネッガーがテレビコマーシャルで歌ったのはバブル期の昔話です。それによって少しは一般的な知名度が上がった?とは思いますが皆様如何なものでしょうか?さて取り上げるレコードですが、こちらは西側で初演された時の実況盤です。CDでも聴けますが流石にアナログ盤は奥行きのある音で演奏を堪能出来ます。時は、1942年7月19日にNBC放送局の8Hスタジオに於してアウトゥーロ・トスカニーニが出兵のNBC交響楽団を指揮しました。レコード(CD)化には放送録音を原盤として転用しています。こちらは初演にも関わらず熱演(力演)の為かオケのアンサンブルに怪しい箇所が在ります。当時のNBC交響楽団は、98名在籍していましたが、12名追加して110名で演奏しています。(応援は、ニューヨーク・フィルか?)それと巨匠は、なんと全曲、暗譜して指揮をしています。最も暴君として有名な指揮者が作品の性格を起因してかファシズムに怒りを表した演奏です。それは全楽章に及びます。それと聴いて感心したのですが全奏時、アンサンブルがキープ出来ない箇所はテンポを下げて崩壊を防いでいます。意外と職人的な処があるのは巨匠の音楽家としての出発点がチェロ奏者たる由縁ではないかと思います。実は初演の指揮は、レオポルド・ストコフスキーが振る予定でしたが総譜を読むうちに大変気に入り巨匠が切望した為に実現しました。と言うのも巨匠は当時、ファラデルフィア管弦楽団の音楽監督の地位に在り、NBC交響楽団からは離れていたからです。(前年、旧知の楽員を入団させようとして事務局と対立が在り音楽監督を辞任していました。)それでも、後にニューヨークフィルの特別演奏会で振る予定になっていました。当時の米国楽壇では巨匠の権力が強い事が伺い知れます。カップリングは1番の交響曲で演奏は、こちらの方が安定しています。巨匠の生誕100年の記念盤として発売されました。私が所有しているのは、こちらの盤です。聴き比べると、やはり初販盤が音質的には一番安定している様です。


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2009/1/18

ウィーンの蝙蝠  LPレコード


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USA London LLP 281/82 1951 2LP


今更ながら聴いて良かったと思ったのは,C.クラウスのJ.シュトラウスです。御存知の通りニューイヤーコンサートの創立者であり1941年から始めました。巨匠最後に成った1954年の新年コンサートはSP盤の復刻で評価の高いopus蔵のCDで聴く事が出来ますが本題は,そこではなく「こうもり」全曲についてお話しましょう!私が所有しているレコードは残念ながら英盤ではなく米盤のロンドンレーベルですがスタンパーは英.デッカ製作ですので殆ど音響上は英盤同等と判断致します。録音は1950年で発売は翌年でした。これを聴くと演奏様式が現在と違う事が判ります。ラトルやムーティで聴くウィーンフィルは往年から比較すると優美さが後退している様に思えます。現にピッチにも変化があり標準に近くなった事から3年程前にはベルリンフィルと合同演奏と言う快挙を成し遂げました。これを進歩と見るかは難しいですが各国の楽団がお国訛りを忘れ標準化するのは寂しいですね!国際的に無個性化が進んでいるのでしょうか?しかし芸術は個性が在ってからこそと思います。誰も普通の人にお金を払いたいとは思いません!ここではウィーン情緒がまだ残る演奏が聴く事が出来ます。序曲からして違います。小気味が良く強音でも鋭角的に成らず軽快な演奏です。歌手達は当時ウィーンをホームグランドとして活躍していた人ばかりです。紹介しますと,アイゼンシュタインは,ユリウス パツァーク、ロザリンデは,ヒルデ ギューデン、アルフレートは,アントン デルモータ、ブリント博士・アウグスト ヤーレッシュ、ファルケ博士・アルフレート ペル、アデーレ・ヴィルマ リップ、オルロフスキー公・ジークリンデ ワーグナー、フランク・クルト プレーガー、それにウィーン国立歌劇場合唱団です。オペレッタですが,グランドオペラ形式で上演される機会の多い作品です。現在では,J.シュトラウスの代表作とされますが,ウィーン初演は大失敗でした。それでも現在聴く事が出来るのはベルリンでの再演が当たったからです。それからパリで当たった事により不動の地位を築いた様です。地元で当初,評判が悪いのは,よくある話です。一幕から実に品の良い歌唱が聴けます。アデーレを歌うリップは当時,モーツアルトの「魔笛」で夜の女王を演じれば代表格のコロネチュラソプラノでした。事実ザルツブルグでも歌っておりフルトヴェングラーとも協演して居ます。アデーレはアイゼンシュタイン家のお手伝いさんで軽い役と思われがちですが,第二幕には,難易度の高い有名なアリアが在ります。つまり第一幕は,ウォーミングアップみたいなものですね!他の歌手も壷にハマっていて違和感は在りません!第二幕は出演歌手全にテンションの高さが要求されます。お祭り騒ぎの様な幕ですからね!そこで道化役と成るのがオルロフスキー公です。こちらでは,ジークリンデ ワーグナーが歌って居ます。近年では,テノール歌手が演じる事もあり,珍しい処では,ヘンデンテノールのW.ウインドガッセンが歌った盤も在ります。私が観て(聴いて)驚嘆したのは,ヨッフェン コワルスキーと言う元東独のカウンターテノールです。余り強烈だったので,ジークリンデ ワーグナーには悪いのですが物足りなさを感じます。この幕は聴き処満載で,ハンガリーの貴婦人(実はロザリンデ)は,ヒルデ ギューデンですが劇中歌うチャルダッシュも聴き物です。特有の足を踏みしめるリズム感が弱いのが残念ですが,ウィーン風とは,そんなものかも知れません!それから仲良しワルツを歌ってからは乱痴気騒ぎに成るかワルツを踊って, まったりするのが慣例になっております。前者の場合は「電光と電雷」が演奏される事が多く後者は代表的なワルツから選ばれます。ここでは「春の声」が選曲されています。ウィーンのアンサンブルは.K.ベームが創り上げたと評価家は評しますが,歌手達の間では,J.クリップスであると言うのが定説の様です。E.シュヴァルツコップも力説しています。察するにリハーサルはクリップスが合理的であり簡潔で,ベームは厳格極まりなかったので歌手達の自発的なアンサンブルを創れなかったと推定されます。続く三幕は前幕の余韻を楽しむ様なもの,画してJ.シュトラウスのオペレッタ「こうもり」全三幕の幕は閉められるのでありました。こちらの演奏は,私が常々お話をするヴァイオリンのウィーン式奏法が随所に聴き取れます。アリアが終わる度にタタタン!と終わらせたり、早いテンポで捲くし立てる箇所がそうです。音がスパッ!と斬れたり早い箇所がスタッカート気味に成るのが特徴です。



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