2015/9/18

さよなら銀河鉄道999  映画


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Nippon Columia CB-7114-5 2LP 1981


こちらのブログではクラシック音楽のみではなく、気が向いた時とか倦怠感を感じた時に別なジャンルのレコードを取り上げるのだが、今回は敢えて「さよなら銀河鉄道999」のサントラ盤を取り上げよう。こちらは御存知の世代ならば、「銀河鉄道999」の続編であり、完結篇なのも説明をするのも野暮だが、公開から既に可也の年数を経ており、古典としても良い位の作品なので、そんな紹介になってしまう。こちらの作品は、まだ東映動画が長編アニメを御家芸としていた頃のものだが、それ自体も低迷していた時代なので、所謂「松本零士ブーム」は、同社には良い活力となったのではないかと思う。1981年とはそう言う時代だった。それで小生もこの作品を観てはいるのだが、それは前作の出来が記憶に残る快作だったので、気になって観たと言う事だ。此処でこの作品の感想を述べるのも野暮な感じもするので敢えて避けるが、色々な要素が詰め込まれていて少々、散漫な印象もあった。監督は前作同様「りん・たろう」だが、監修を市川崑が務めた前作と比較してしまうのも仕方あるまいと思う。それで総合的な感想だが、何となく当時に公開されていた「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」の人物設定を彷彿とさせる処があり、こちらの音楽を手掛けた「東海林修氏」の劇音楽が、何処となくジョン・ウィリアム風で、「おやっ。スーパーマンか?」なんて思わせる序奏の曲もあるのだから何と言って良いやらと思う。然もこの作品のモチーフとなるテーマが、どう聴いても「ジュダイ」のテーマが同時に頭に響くのだから「勘弁してくれ」と思ってしまう。だがそんな面の狭間で、東海林氏特有の情緒豊かな曲もあるので一筋縄では行かない。曲自体のスケール感もこちらの方がある。此処で作曲家の「東海林修」の名を聞いて「あれっ?」と思うのも無理はない。この人は、1960年代は、洋楽のカバーでも知られ、1962年、中尾ミエの「可愛いベビー」の編曲を手掛けていたり、その中尾ミエと伊東ゆかり、園まりの「ナベプロ三人娘」を始め、ザ・ピーナッツ、梓みちよ、田辺靖雄、鹿内タカシ、内田裕也、ほりまさゆき、紀本ヨシオなどによる洋楽カバーポップス作品を多数編曲しているのだ。だからそんな音色も此処では聞ける。更に述べると1963年にリリースされたザ・ピーナッツ「東京たそがれ」(岩谷時子作詞/宮川泰作・編曲)は、発表当時は全く売れないので、再編曲を依頼されて翌年に「ウナ・セラ・ディ東京」として再発売すると大ヒットしてザ・ピーナッツの代表曲となってしまったなんて功績もある。その後は、その功績から渡辺プロの専属アレンジャー及び作曲家として活躍していたので「シャボン玉ホリデー」やらの音楽担当にもなっていた。なので「ザ・タイガース」「ザ・ワイルド・ワンズ」等のグループ・サウンズの作品も多数編曲している。そこで「へぇー」と思ったのは、トワ・エ・モワのデビュー・アルバム「或る日突然」を手掛けたのも東海林氏だった。それとシャボン玉以来、日本テレビの仕事もあり、「笑点」笑点のテーマ曲の新アレンジも担当している。然も例の「パフ」は、東海林修指揮のもと録音中の、効果音係のハプニングとの事だが、そのまま採用され、「笑点」と言えばコレを指す位なのだから解らないものだ。尚、この映画音楽は、熊谷弘が指揮するコロムビア・シンフォニック・オーケストラだが、編成は、76名の大編成である。そのピアノ部分は羽田健太郎氏が参加しヴァイオリンは、篠崎正嗣氏で、世界的なマリンバ奏者である安倍圭子等の錚々たるメンバーで構成されている。こうして紹介すると凄いサントラ盤だ。つまりこれは知れば凄いアルバムだ。LP盤2枚組の大曲だ。

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2015/1/8

キングコング  映画


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Tam YX-7032 LP 1977


これは懐かしい映画のサントラ盤だが、当時のパンフレットによるとディーノ・デ・ラウンティスと言う、米国の映画界では大物のイタリア人映画プロデューサーが自身のプロダクションで制作した1976年の超大作である。監督はスペクタル映画の巨匠と評価されたジョン・ギラーミンである。この人は現在では「B級映画の巨匠」と散々の言われようだが、それでも数々のヒット作を連発し、そのどれもが超大作ばかりだったので、そう馬鹿には出来ない。この「キングコング」は日本では、1977年に東宝東和映画が配給したが、作品自体も戦前の1933年にRKO映画社が製作したものの再映画化とあって、大いに話題になったものである。私はこの作品をリアル・タイムで映画館で観ているが、今でも記憶に残る「名作?」ではある。その音楽を担当したのはジョン・バリーだが、タイトル曲の重厚で沈み込むような独特のテーマ曲は、物語の先を期待させて、如何にも超大作のようなスケールの大きな楽曲構成には惹かれるものがある。その点では独特のバタ臭さはあるが、それこそが当時の超大作映画の特色だとも言える。だが勿論、哀愁溢れるテーマ曲もあり、聴いているだけでお腹がいっぱいになる程だ。その映画の場面も浮かぶ。なんだか凄い映画の音楽なんだと言う事は解る。時に大袈裟だが御愛嬌だ。余談だがジェシカ・ラングが演じるヒロインは美しく、それを観るだけでも価値はある映画だと思う。現にこの作品で思い出に残っているのはヒロインとジョン・バリーの音楽である。

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2013/2/8

八甲田山  映画


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WARNER PAIONEEA ALLANTIC L-1075A LP 1977


1977年6月4日公開の大ヒット映画のサントラ盤だが、原作は新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」であるのもあまりにも有名なので多くを語るのは野暮な点も在るが公開から既に36年を経過しているので在る程度の解説位はしておこう!映画の原作の元となったのは1902年(明治35年)に青森の連隊の雪中行軍の演習中に遭難し、210名中199名が死亡した事件(八甲田雪中行軍遭難事件)である。非常に悲惨な遭難事件だが映画化により所々に脚色が加えられているのは仕方在るまい!実際の生存者からの証言通りに映画化すれば確かに真実は伝わるが娯楽性からは遠い作品となってしまう!だから作品中の印象としては現実を和らげた表現なのも理解出来る。勿論極寒時に生じる残酷な事例も省いている。この雪中行軍については、対ロシアの戦争を目前にして計画されたものである。しかしその詳細は生存者の証言がそれぞれ異なるらしい!これは現在でもそうだが当時の軍部の圧力又は情報操作により戦争に向けて民間人の軍部への批判をかわすことを目的に真実が隠されたり歪曲されている部分も在るようだ!大本営とは得てしてそう言うものだろう!此処で雪中行軍の遭難について詳しく述べるのも長くなるので、この位で控えるが北大路欣也演ずる神田大尉の台詞「天は我々を見放した」は当時の流行語になっている。撮影も相当過酷だったようで脱走する俳優や凍傷に掛かった者も多数居り、撮影のボイコットも在ったと木村大作カメラマンが証言をしている。改めて作品を観直してもスタッフや俳優の肉体的な苦痛と言おうか苦労もこれ程感じる映画も無い!さて此処からレコードの紹介だが、作曲は、芥川也寸志で東京交響楽団を指揮している。組曲形式にしておりA面は『第一部 白い地獄』、B面は『第二部 大いなる旅』としている。聴いていると即座に映画の場面が浮かび極寒の厳しさを感じるレコードでもある。特に小生は北海道に住んでいるので尚更冬の厳しさが身に凍みる。雪が降る度に思い出す映画である。

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参考URL:
八甲田雪中行軍遭難事件:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B2%E7%94%B0%E9%9B%AA%E4%B8%AD%E8%A1%8C%E8%BB%8D%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

八甲田山 (映画):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B2%E7%94%B0%E5%B1%B1_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

八甲田山雪中行軍遭難悲話:http://toshibos-museum.com/hakkouda_TOP.htm
 
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タグ: 八甲田山



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