
年間チーム予算がリーグ最下位12億の甲府と1位の58億を誇る浦和。
甲府という土地柄、非常に暑い気候で選手は苦労するだろうなと思ったが、日が沈む頃には風が吹きぬけそんな心配は杞憂に過ぎないと思っていたが・・・走れない。
開始早々に達也がシュートを放つも惜しくも枠外、苦戦を予想させられた。4連戦の最後とあって選手達の疲労はピークであったのだろうか、とにかく走れない。その為か、皆、足元にボールを欲しがり攻撃に手数を掛け過ぎている間に甲府の守備陣は戻りきり堅守を披露される。
そんな展開で1トップの達也一人にボールを預けても周りのフォローは乏しく(実際はフォローできるポジションまで上がれない)、相手DFに取り囲まれて奪われてしまう。実に歯痒い。
後半に入ると疲労困憊しきりで攻撃に全くといって良いほど迫力はなく、コンパクトなサッカーは出来ず「達也頼みのカウンター」一辺倒。まるで新潟戦のリプレーの様に相手に好き勝手やられ放題で、ラインは押し下げられどうにも上手くいかない。
それでも、アレが決めて漸く同点に追いつく。KO前に「そろそろアレのゴール見てーなぁ」等と仲間と話していただけに、嬉しかったね。でもそれだけ。
これは気のせいかも知れないが、伸二が交代してからボールと人が良く動いていた気がするし、黒部が入って2トップになってから相手DFのマークがズレまくっていた気もする。
レッズは現在のシステム、メンバーを固定しすぎている為に既に研究し尽くされているのでは?対戦相手によってシステムを変更したりして欲しいし、この4連戦で疲労しきっている選手より控えの内舘、相馬、酒井、岡野を先発起用しても良かったのではと采配に些か疑問を感じる。調子を落としている選手よりは出場意欲旺盛な選手達を使った方が浦和らしいゲーム展開が見られるのではないのかな。
対戦相手の甲府ですが、下位に低迷しているとはいえ、非常に良いチームだと思いました。ビッグクラブに怯む事もなく自分たちのサッカーを貫き通そうとした姿勢は十分に評価に値します。ただ、最後の「詰め」は甘く感じましたが今後はJ1にも慣れ後半戦は台風の目になるかもしれませんね。
あと、甲府フロントは十分に各スタジアムを勉強してきた経緯が感じられました。例えば入場の際の仕切りや、キャパオーバーになってしまったアウェイゴールを見るや緩衝帯をなくして余裕のあるバックを開放したり、リユースカップを導入してゴミの軽減に務めたり。唯一いただけなかったのはKOの5分前までやり続けたパフォーマンスショーですね。そりゃ、いくらあの女子高生達に罪はなくとも「ブー」の一つも言いたくなるってもんです。でも、「声が小さいですよ〜、もう一回〜」で素直に反応していた甲府サポさんたちはとても微笑ましかったですよ。それに最高入場者記録との事ですがコンスタントにこれくらい見込めればそのうち2階席作れますよ(大きなお世話ですね)。
試合終了
ヴァンフォーレ甲府1−1浦和レッズ
得点者:62分藤田(甲府)、75分アレックス
観衆数:17000人
なんにしても負けに等しい勝ち点「2」を失ったゲームでした。
【EXTRA】

試合後、前半戦終了の打ち上げと、この日の反省会という事で「にく」。
車だったので酒が飲めなかったのは残念でしたが・・・。
今回の遠征に同行の「
ネタ系」の皆様、乙でした。
続きは「
別館」にて。