
広大な中国には漢族と呼ばれる以外に55族の少数民族がいて、人口は5000万人以上と言われる。また、漢族の中には百家等と呼ばれ言語、習慣、風俗、地域等を同じくしている集団がいる。これら少数民族と呼ばれる集団は広大な中国各地に広く分布しているが
中国の偉いのは少数民族で有っても法律的な差別も無く偏見等も一切無く、少数民族に有っては一人っ子政策は除外されている。
いま、中国の食生活の特徴を大きく考えた時に、好みとしては春は酸っぱく、夏は苦く、秋は辛く、冬は塩辛い物に変化すると言われる。ただ、四川省等に旅行した時に出て来る菜は唐辛子の辛さ(紅色)が多いのです。良く言われる様に揚子江(長江)を境にして南北に分けて、南は米食で北は粉食と言われるがこれは合っていると思う。粉食の代表は麺とマントウ及び餃子になるが、餃子は水餃子と言われ蒸したもので焼いたものは基本的にはありません。(私が日本風を要求したら天麩羅にしたものが出て来ました。)
各少数民族の菜を考える時は、基本的にその土地の特産物は季候、風土、土地柄等で耕作や採取出きる食材によって決まるわけで、その意味では北方料理と南方料理では差が出ている。いま、北方に住む朝鮮族等の料理は比較的日本料理に近く感じる。日本の春先に食べる「ワラビ」の御浸しが出たのには驚いた。また餅をつくのも横杵を使用している。
中国の食材は海岸地方では魚介類も見られるが、特に大連市(有数の観光地)では現在では刺身等も出て来るが、細菌が多いので注意すべきで有る。食材の基本は豚肉、鳥類肉と
野菜で有って、これらの食材は必ず油で炒めるか、蒸して食べるのが基本で有って、生で食べたり焼く等は少ない様です。日本のガスレンジには必ず焼き口が付いているが、中国のガスレンジにはそれが有りません。
確かにペキンダック等は焼いた料理で有るが、アレ等はドラム缶の様なもので吊るし焼きしたもので簡単に作れるものでは無い。北京ダックは有名で有るが、中国各地の都市部には「○○ダック」が数多く有りそれぞれが郷土自慢料理なのです。
中国料理の特徴は食材の豊富(悪食と言われるが)さと、香辛料の特徴に有ると思うのです。八角と呼ばれる香辛料が有り、薬の特効薬としても重用されているが、これ等を香辛料に使った料理は慣れない人には殆ど無理である。しかし、日本人の中にはこの八角を死ぬほど好きと言う変った者がいて、私に内緒で八角を要求する者がいるのには困った。
広い中国で少数民族も含め、必ず出てくるのは豆腐料理で有る。これは北から南まで共通していて豆乳と共に有力な蛋白源なのだろう。豆乳以外での飲み物はゴマを擦って砂糖を少し入れて飲むものが有る。大きな椀に入れて勧められたが割りと美味しい。日本人が好きな桂林地方に行けば「田螺」料理のオンパレードに出くわす事が有る。ただ、現在の桂林は日本人始め海外旅行者が多く、高級ホテルで出される料理はありきたりで面白く無い。桂林は河川地帯で有るから、広州の方から船やバスやモーターバイクタクシーに跨って遡って行くと明媚な景色や素朴な人情に出会う事が出来て珍しい料理に出会う事が有るのです。桂林は雨に煙った時に風情が有り、水が無い桂林等は興ざめ致します。
日本人は日本の気候風土に有った食べ物で良く、少数民族達も日本の食べ物では好まないと思う。日本人は白米と味噌汁、そして漬物と少々の菜が有れば良いと思うが、ただお医者さんの話では中国粥(カユ)は米の食べ方としては最も良い方法との事です。また、餅は雲南省の山岳」地帯でも良く見られたが、日本と同じように神事の時につく様です。

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