中国は漢方の国で有って、出稼ぎに来るお嬢さん達も先祖伝来、伝わる家伝薬を所持している。恐らく故郷を出る時に、ご両親が万一に備え持たせたもので有ろう。
最近は街のそちこちで、日本と変らぬ店構いの薬屋さんが多く見掛けるが、看板には
「中西薬」と有るが、この中とは漢方薬を表し、西とは西洋薬を表している。漢方薬は「贈答用」としても使われるらしく、小分けしたビニール袋に入った漢方薬が沢山有るので、店のご主人にお伺えしたら贈答用との事で有った。
街の繁華街を離れた工員達の夜には「夜市」と呼ぶ、雑貨、家電製品。衣類、テント張りの簡易食堂、その他あらゆる製品の販売店が有る。その中に混り「漢方薬」を売ってる店が有る。日本の家庭で使用されるゴミ袋程度の大きさに、漢方薬を詰めて、種類は50種類以上有るだろうか。店番の小母さんに名前や効能をお聞きしたが、現在は全て忘れてしまった。しかし、この様なモノも薬になるのかとビックリした事が有る。
中国人のお嬢さん達とて美肌に憧れを持つ事に変りは無いが、
同じ東洋人として日本の化粧品が非常に肌に良く、効能が有るとお聞きしている。しかし、一般的には顔に湿疹等が多くて困っている様です。彼女達は此の湿疹は
故郷の水と比べて、悪い為と口を揃いて言っている。
さて、今朝ほどのテレビで中国漢方薬の「痩せ薬」を取り上げていたが、効能に就いては殆ど期待しない方が良いだろう。漢方薬の効能書きを読んでも、
殆どの日本人は理解不可能の様に思われて、ましてや専門知識の無い者が読んでも意味不明である。漢字の羅列を読めば、ナニやら摩訶不思議の様で効能が有る様に思いるが危険千万である。
日本のツムラ製薬の様に成分や効能がシッカリしたモノには問題は無いが、
漢方薬は毒性が強く、お医者さんの指示に従って服用するべきなのです。ネットで購入し勝手に飲むのは危険千万で有る。娘心に付け込む事は卑劣で有ろう。
中国滞在中の風邪薬としてコンタックを飲んでいたが、ある日突然薬屋さんの店から姿を消した事が有る。理由を聞けば
「これを飲んで死亡者も出たと」言う。
偽薬である。今まで飲んでいたが命に別状無く日本に帰れたのは幸運で有った。
再度、確認するが日本の漢方製薬会社製で、お医者さんに貰ったモノ以外は決して飲んではいけません。中国内陸部から来るお嬢さん達の持っている漢方薬には、長い間の人間の知恵が有って、問題は無いが
ネットで取り寄せた漢方薬には問題が有るのです。
広州には漢方薬の途轍もない大きな問屋街が有って、日本の製薬会社の人も買い付けに来てる様ですが、あれは日本に持ち帰ってから精製し薬として使用するのです。

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