江戸初期に伊奈氏が代官となって、この茨城県北相馬郡伊奈町(現在のみらいつくば市)に有名な「岡堰」を構築した。この堰が造られた事によって谷和原3万石の美田が開かれたと言う。
この岡堰周辺にも将門伝承が多く残っているのだが、この岡と呼ばれ場所は舌状台地の先端部にあって一望千里が出来て、古来から月の名所として有名であった。現在は茨城県百景に指定されている。旧藤代町に銘菓
「岡の月」なども有り。
旧藤代町における将門伝承には下記の様なものが残っているようです。
仏島(旧藤代町岡)
将門が武器を埋めた場所と言われ、古来この地に入るのはタブーにしていた。
延命寺(旧藤代町岡)
地蔵菩薩のお告げによって将門の汚名をそそぐと共に、その霊を弔うために紀州根来から上人がやって来て、この地に寺を建立したと言う。(延命寺縁起)この寺の境内には将門の七人の影武者の土偶が埋まっている。
大日山(旧藤代町岡)
ここは将門の出城跡とも言われ、さらには愛妾の「朝日御殿」が住んでいた。
桔梗田(旧藤代町岡)
将門の戦死を悲しんだ愛妾「桔梗の前」が、丘の上から沼に身を投じ自ら命を絶った場所と言う
注:間宮林蔵はこの岡堰工事の時に伊奈氏に見え出された。

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