治承4年(1180年)とは、源頼朝が時の朝廷に反乱を起こした日本史に於いては、画期的な事件で有った。即ち「貴族政治から武家政権の交代」が有ったのです。大雑把に言うなら日本と言う国家は、その歴史の半分が貴族政治で、残りが武家政治と言う事が出来るだろう。武家政治の始まりは保元の乱の時から、萌芽が有った様です。(愚管抄)
この武家政権の政治体制は、明治維新から太平洋戦争で大敗北するまで継続したのですが、戦後の政治体制はいつの間にか、封建政治の社会に戻ってしまった感がするのです。
封建社会とは、これを定義するのは難しいのですが、決定的な事は世襲制度を踏襲すると言う事で、旧体制の維持に汲々して一大変革が無いと言う事です。昨日(5月16日)行われた民主党の代表者選挙に於いて、鳩山氏が選ばれたのですが、一方が元総理の孫(故吉田茂)で有れば、一方は元総理の孫で(故鳩山一郎)ここに於いて、図らずも元総理の孫同士が二大政党の党首となったのです。これでは「しがらみが深く、恐らく汚毒に満ちた」関係からの脱却は出来ず、封建社会の再来の様です。どんなに言葉を弄してみても、庶民にとっては得られる物は少なかろう。定額給付金等は庶民を愚弄するものの様です。やがては消費税UPとかが待っているに違えないのです。
庶民が求めているのは、良い意味での「下剋上」で有って、この事はブログを読んで見るとわかるのですが、心の中には無意識に戦国時代好きとか、幕末好き等が見られるのです。「体制批判」と何故か「ポルノ」等を厳禁しているのが、現在の中国の様ですが、今更武力でもって体制を覆す変革では有るまいし、民主的な変革こそが社会の進歩発展にとっては重要で有って、今回の民主党代表選挙にはいささか失望しました。
政権交代を望むならば(庶民は望んでいる)、思い切って下剋上を演出し、女性のフレッシュな若い議員でも党首にすれば良かったかと思うのです。その場合でも世襲議員はコリゴリで、在野の中にも人材はいるだろう。
ブログの中には素晴らしい見識識見を持った者も多いのです。
ついでに、わが町の特別給付金について一言すれば、政府の方針としては「地域活性化」が目的だと聞いている。給付の為には申請書が郵送され、必要事項を記入して返送すれば(金融機関の口座番号等)、支給は開始されると言う。申請書と同時に身分を証明する為のコピーの同封が必要との事で、案内書に書いて有ったらしい。もしも必要な重要な内容で有れば、老人でも分かるように「
大きな字とか赤字」等で強調すれば良いのだがそれが有りません。従って、申請書に従って氏名や口座番号を書いて送ったが、口座番号とか身分を証明出来るものが添付されて無いから、それを持って役所まで来いと言う。2万円(女房と二人では4万円)は大金だから「地域活性化」の為に欲しいのだが、
役所まで持って来いとの言葉が気に入らないから未だ貰っていない。地域とは、市内の事を言うので有れば、この町には買いたい物を売っている店が無い。従って、ガソリン代を掛けて遠方の繁華街に行く他は無い。だとすれば地域活性化を果たせないのでは無いのか。単純な、ばら撒き政策としか思い無い。
注
下剋上と言う日が有って、これは主人に対して「
良からぬ事を企てる日」だと言う。従って、良からぬ心を断つためには主人がお金や物を与えたり、飲食等でもてなす日が始まりだと言う。自公民が採った「定額給付金」もそれに似てなくも有りません。

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