中国広東省広州市の風景です。実に人が多いのですが、このマンパワーこそが中国発展の原動力になっているわけです。人口が多いから「
一人っ子政策」を採用したとは言っても、それは上からの押し付け政策で有って、金を積めば、どうにでも成るのが中国です。要するに、二人目三人目を生んで戸籍が無くても(黒子と呼ぶ)、後で金の力で戸籍を取得できるのです。従って、中国人口の正式発表が13億とは言っても、殆ど当てには出来ません。私等は以前から言っているように、15億人程度は居ると思っている。
父親似の年子4人兄弟を持つ者を知っているが、一杯飲んだ時に、頃合を見計らって戸籍は有るのですか?と、興味有る回答を期待してお聞きしたら、笑って誤魔化され、答えてはくれなんだ。恐らく、有力な「手ずる」が有るし、お金も有るから問題は無いのだろう。
金のない者で、最下層に位置する者は「
女子児童の販売」も有ると言われ、つい最近の中国情報では、政府も調査を始めたと言う。「販売」とは、恐れ入った言葉だが、日本語を多く知らない某教授の発した言葉で、聞いた時は吃驚しますね。広州市内でも「乞食の子」も多く見られ、大抵は、実の親かどうかは知らないが、密かに監視ししていて、貰った金を直ぐに取り上げるのだと言う。油断して街を歩いていると、一輪の花を持った子供に、突然「脚にしがみつかれ」小金を出さないと絶対に離してはくれません。
マカオの入り口で写真を撮っていたら、突然幼い女の子が現れて、私の前で大声で歌をうたうのです。大勢の者がこちらを注視するから、直ぐに小金を出して引き取って貰いました。
中国人は「芋ずる式」に次から次の子を生むのですが、これには色々と原因が有るようです。結婚の風俗(
一夫多妻を認める等々)とか人生観も日本とは異なり、人生の目的は、家族を殖やす家族主義が、根底に潜んでいるのでしょう。
ある時、聞くこと無く聞こえた話だが、
我々の国土には「誰が住んでも構わない」と言う。広い国土が有るし、外国人が土地を持って行ける筈も無く、家族が多勢いて、金持ちになってくれれば、それで良いのだそうです。この考え方は、孔子の道(儒教)につながるものだと思われるが、子供の時から結婚相手が決められ、更には「一夫多妻制」等が公認された時期からの伝統なのだろう。但し、一夫多妻制は金持ちだけの特権ですが、現在の憲法では認められていません。
貧富の差が顕著になった現在は、金持ちの間には「2号さん」を持つ者が多くみられ、「
火宅の人」になっている者も多いそうです。貧富の差と言うものは、我々日本人が想像する以上のものらしい。

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