福島第一原発の過酷な事故で(
レベル7でこれ以上は無い最悪の状態)周辺市町村は、人間の住めない「人でなし」の地域に成ったのですが、第一原発の事故が収束すればやがては、周辺住民も戻って来て、昔の生活に戻る事が出来るだろう。その為には、政府と東電は嘘の発表はせず、
情報を正しく開示し、全力を挙げて原発をコントロール出きる段階に、到達する必要が有るのです。
この場合のコントロール出きる状態とは、1)原子炉内の核分裂をとめて、2)水で冷やし、3)放射能の飛散を閉じ込める事が必要です。
止められない、冷やさない、閉じ込められない等では、完全に収束させたとは言わない分けです。周辺住民の噂によれば、3号機は未だ完全の収束してはいないらしい。今朝の読売新聞によれば、福島第一原発及び第二原発の全10基とも重要設備類は、地震による揺れでも重要な被害は無く、変形等は無かったと言う。これは恐らく、炉とつながれている複雑なパイプ類の溶接の破断による、放射能漏れは無いと強調しているのだろう。ナンと言っても福島第一原発の炉は40年も経過した、BWR(マークT、GE社製)と呼ばれる
設計思想の古い中古品で、本来ならば博物館行きの代物だったのです。貴方の家に40年も使った家電品等有りますか。有れば、街の博物館が貰いに来るだろう。
注
福島第一原発地域の往古は飛行場跡地(滑走路跡も有ったと言う)の原野で、高さが30mの断崖絶壁だったと言う。試しにボーリングしてみると、堀削が容易な地盤(恐らく軟弱)で有ったと言う。余り固い岩盤だと地震の時に早い周波数で、建物(設備)が共振するから、原発には向かないのだと言う。従って、この地域が原発に選定された大きな理由でも有ったらしい。しかも冷却水を得る為には掘り下げたから、津波の格好の餌食となってしまったのです。
今までは(40年間)大きな地震と津波も無かったのが幸運だったのです。その幸運が「原発ムラ」と「東電」の傲慢と怠惰を生んだのでしょう。
雷が来たので中断する。
さて人類はこの地球に生きている限り、誰でも平等に放射線(雑誌ニュートン)を浴びていると言う。世界的平均にすれば年間では、約2.4mシーベルト程度(日本では約1.5mシーベルト)だと言われます。特に原発従事者とか、原子力産業に関わっている人々には、差異が出るのは当然です。今、福島原発事故を「
ロウソクの火」に例えるなら、火が付いている時は放射能が出ていて、ロウソクはやがては短くなって消えてしまうだろう。この燃えている段階には「ヨウ素I131」が出ていて、その半減期は8日間で半分に減ってくるらしい。ヨウ素は海藻に多く含まれていて、日本人は子供の時から海草を多く食べるから、体内には
飽和状態に有るらしい。チェルノブエリは内陸部に有るから、ヨウ素が不足してるから「甲状腺ガン」が多いのだと言う。要するに、原発事故で飛び散ったヨウ素を、パクリと自然に食べてしまったものらしい。
一方、「セシウムCs137」の方は、すこし厄介で、30年間経たないと半減しないと言う。しかしながらこれを経口したとしても、
尿とか代謝等によって体外に排出されて、半減期は100日程度だと言う。尚、プルトニウムは重い物質で、福島原発敷地内には有るかも知れないが、さほど心配する事は無いそうです。
アレッ!比較的大きな地震が来たぞ!。(14.40PM)テレビを付けると宮城県、福島県沖には津波警報(約50cm)が出たと言う。このパソコンSWを切っても直に終了しないのです。もっと早くならんかね。
原発周辺の市町村には、どの程度の線量が残っているかは知らないが(
ホットスポットが多いし測定誤差も有るから)、住んでも良いのかどうかの判断基準は10μシーベルト/時間だと言う。これを年間に直せば90mシーベルトに成り問題ですが、人間は一日中この状態の中に居るわけでは無いから(
屋内では低いから)、問題は無いと言う。原発周辺市町村で有る福島県南相馬市小高区は20Km圏内の一部にも含まれ、その境は川と言われます。その川の向こうは立ち入り禁止地域ですが、川のこちらは犬の散歩も見られると言う。川が地獄と天国の境に成っているわけです。
それでは、どの程度放射能を浴びれば死に到るのかと言うなら、それには例が有って、1999年に起きた茨城県東海村の原子炉実験で、不幸にして作業員2人が死亡したのです。この時の事故は、後に裁判にもなったし刊行書も出ているのですが、それによれば一人は18シーベルトで、もう一人は8シーベルトの
青白い火を直接見たと言う。要するに、1.0シーベルト/時以上浴びれば危険な状態らしい。1.0シーベルト/時とは、1000mシーベルト/時で、1,000,000μシーベルト/時になります。先ほど10μシーベルト/時とは桁が違えますね。
要するに、原発周辺の住人を早く故郷に戻し、
徐染活動と共にインフラ整備を行って、早く元の姿に戻すべきなのです。直には出来無い復興大計画等よりも、地道な復旧を図るべきなのです。
既に仮住まい等は限界に近いのです。
下記に茨城県つくば市の「
産総研つくばセンター」のHPを示します。
↓
http://www.aist.go.jp/taisaku/ja/measurement/index.html

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