出典:東京新聞、1月22日朝刊の「規制委が新安全基準骨子案」から
読売新聞とかNHK等は、偏った記事や報道が多いから、読まない、見ないようにしている。読売新聞は世論の誘導に長け原発の容認派だし、一人よがりの記事も多いのです。
世論を誘導出来ると思うのは「思い上がりでしょう」。更に、
NHKは北京放送東京支局と噂される程に、中国に肩入れしているのです。従って、NHKは大河ドラマ以外には見たくも無いが、契約しているからどうにも成りません。その点、新聞の購読は自由に契約出きるから、偏向の無い東京新聞に切り替えたのです。
さて今朝の東京新聞を見ると、原子力規制委員会が原発を再稼動する為の、
新しい規制基準の骨子案を示したと言う。その骨子案が上の項目で有る。
1)テロ対策
この様な対策が、今まで放置されていると言うのは驚きです。極東の島国で有る日本だけが、安穏として飽食を貪っているわけですが、「水と安全はタダでは無かった」事は、今度のアルジュリアのテロを見ても解ったろう。アジアにも「
超限戦」を言う者が居て(中国)、いつ何時、不意打ちでミサイルが飛んで来るかも知れません。特に、日本の弱点は、原発の安全管理に手抜きが有って、ミサイル一発でOUTに成る事が、
世界中に知れ渡ったから、今直ぐにでも対策が必要だろう。
2)対策拠点
これなどは、今更言うのはおこがましいが、四つのプレートがぶつかっている地震大国の日本に、耐震の弱い構造の原発等はもっての他でしょう。東京電力柏崎刈羽原発は「中越沖地震」で、あわや大事故の寸前だったのです。
原子炉が液状化現象で傾き浮き上がり、破壊しなかったのは幸運だった。中越沖地震を忘れた訳では無かろう。活断層の上に建てる等はもっての他です。
3)炉心損傷対策
福島第一原発事故時、べントが容易に出来て「
核のフィルター」が有れば、福島県民は未だ生きられたのです。現在の福島県民の悲惨な状況を知って欲しい。
4)電源喪失対策
電気をつくる電力会社が、
電源を喪失する等は滑稽でしょう。可搬式代替設備を備えるのは常識で、誰でも理解できます。福島第一原発事故当時は、個人の所有する乗用車からバッテリーを運んだと言うが、安全対策から見れば話しに成りません。尚、
非常用DG発電機には軽油が必要ですが、イザと言う時に備えて、油が無い等と言うのは失態です。有無のチェックも忘れないで欲しい。今までの、日本の原子力行政には呆れるばかりです。事故は起きるべくして起きたのです。
5)緊急冷却
使用済み燃料プールとか核容器等は、外から放水しても、冷却効果は有るのでしょうか。あの福島第一原発事故当時の、
消防隊や自衛隊の放水が思い出されます。
更に、追加して言うならば、福島第一原発事故を原因には「原発ムラ」の閉鎖性が有るようです。日本列島に有る54基の原子炉では、少なからずの事故が起きていたのでは無かったのか。事故が起きても「
ムラぐるみで事故を隠した事」が成功し、それが益々エスカレートし、閉鎖性を高めて来たのでは無かったのか。
更に言うなら、原子炉とか原子炉運転に対する、技術や知識の向上も必要でしょう。一般的に言うなら、その機械に惚れて、好きで好きで堪らないと言う「
職人技の持ち主」が組織には必ず居るものです。今度の福島第一原発事故を見る限り、その様な職人技の持ち主は見られないようです。それは常に日常の教育訓練から生まれるものです。自動制御と言うのは、必ず不具合が生ずるものです。
暗闇の中を、懐中電灯で図面を見ながらベントバルブを探しても遅いのです。それは恰も火事が起きてから、消火器の取説を読むのと同じでしょう。
どの様に金が掛かろうが、国民の誰が見てみ「原発は安全」だと分かるまでは、原発を再稼動をさせては成りません。規制委員会は、政治力に負けず頑張って頂きたいのです。負ければ、福島の悲劇は再び起きるだろう。
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