出典:東京新聞、5月30日(金)朝刊から
成果主義がゾロ這い出した様ですが、こんな古臭いカビのはいたモノを持ち出すのは時代遅れか古典趣味の役人だろう。福島第一原発が過酷事故を起した大きな原因には、誤まった成果主義が根底に有った事を忘れては成らないのです。
東電の前社長はミスターコストカッターと呼ばれ、安全管理の具申を無視して「防波堤の嵩上げ、非常用電源の設置、移動、風力発電、太陽光発電、教育訓練等々を歯牙にもかけず」ひたすら会社の利益確保に努めたのです。恐らく会長の覚え目出度かったろう。高い電気料金を我々からせしめ、安全には一円も投資をしなかった事が大きな事故に繋がったのです。誤まった「成果主義を絵に描いた」様なもので、成果と過大な利益要求とは性質が異なるのです。起きるべくして起きた福島第一原発事故だったのです。
成果主義が福島県を喪失させたのです。
最近のニュースには「企業の安全管理を無視とか教育不十分」等による重大事故が多く見られます。企業内には「
衛生管理者」等が居て、職場の安全とか衛生等に目光らせていて、その衛生管理者の位置付けは社長の直属に成っている。如何に社長と言えども衛生管理者の言う事には従うものです。無視すれば、重大事故を引き起こし悪くすれば倒産の憂き目に遇うだろう。彼等はナンオカンノと小煩いから役員会等では煙たがられるようですが、無視すれば東電の様になってしまうわけです。
貴方が部課長で有って部下の勤務評定はどの様に付けるのでしょうか。昇給、賞与時には頭が痛いだろう。結局は散々と考えた挙句「出勤率」とか「ゴマをする者」に満点を付けるに決まっています。成果主義が「
日本を駄目にした」ものは無いだろう。大発明とか新たな得意先の開発等が成果主義として認められるとしたら、確かに成果主義は万歳だが、その陰には「縁の下の力持ち」達が多く居る事を知るべきです。つまり成果主義等は無いのです。
序でながら言うが、現在「青息吐息」会社が有るのだが、この原因の一つには海外に出てゆく者が「会社の機密を売る」と言う事にも有るのです。その様な者の過去を見ると
成果主義から外れた事の大きい事を知るべきです。成果主義は百害有って一利も無いのです。
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