出典:東京新聞、8月16日(火)朝刊から(晴、29℃、64%)
徳川時代の昔から「
江戸に行けば食える」と言う事で、江戸近隣からは江戸の町に出て行くものが多かったと言う。江戸の町にはあらゆる職業が多く存在し、健康で有れば何とか食って行けたのだろう。それが長屋の生活で有っても、
毎日に生をつなぐ事が出来たわけです。従って、江戸の人口は益々膨らむ一方で、地方の農村は益々疲弊したわけです。これではならぬと「地方への人返し政策(松平定信)」等も行ったようですが、実効は余りなかったと言う。人間は働き食って行かなければ成らず、食えると言う欲求には勝てないわけです。
東京一極集中の弊害が騒がれて久しいが、確か安倍政権には「
地方創生担当大臣」等も居たようです。然しながら、看板倒れで終わった様な気がします。相も変わらず地方の若者達は、東京へ東京へと磁石に吸い付けられてるのが現状のようです。その流れは、今でも止まる事が無いようです。その大きな理由は一も二も無く「東京へ行けば食って行ける」と言う事に有るだろう。恐らく、東京都の人口の半数以上は地方出の者達かも知れません。
日本の現状には少子高齢化社会の現出が有って、地方では今や「限界部落」が多く発生してるのです。地方は東京への人口供給地と化しているのだが、やがてはその供給も途絶える日が来るだろう。その時が「日本衰退の始まり」で三流国へ転落するだろう。オリンピックへ参加しても、メダルの数は激減するだろう。
改革開放後の中国広東省には、各州から若者達が雪崩(盲流とも言うらしい)の様に流れ込んだのです。某都市部の共産党員(共産党員が市政を握っている)に話を伺ったが「
町の人口の半数以上は地方出の者達」だと言う。中国の統計は出鱈目が多く当てには出来ないが、2016年現在での広東省の人口は約1億3千万人程度(ほぼ日本の総人口数)いるらしい。30年以前は約6千5百万人と公称されたから、ほぼ倍程度いるらしい。増えた大きな理由は日本企業の進出も大きいのです。
東京への一極集中の弊害は多々有るのだが、心配するのは
首都圏直下型地震とか富士山噴火だろう。人間の知恵等はタカが知れていて、自然災害の猛威には勝てないのです。又、ある日突然に異体の知れない細菌が発生し、人間に挑戦するかも知れません。特に自然災害は忘れた頃に突然やって来て、高層ビル等は倒壊(
手抜きが有るかも知れない)し、大火災も発生するだろう。それを防ぐ手立ては「地方への分散」しかないのです。幸いにして
崖から飛び降りた女都知事が誕生し、蛮勇を奮って諸悪に立ち向かうだろう。ブクブクと肥大した東京都を救えるのは、地方移転しか無いのです。地方から見た東京は危なっかしく見てられません。
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