かっての日本の表玄関は日本海であった。727年12月(聖武天皇)の冬の日に、突如として隣国の「渤海国使」が姿を見せたのです。日本海は相当の荒天だったと思われるから、命懸けの日本海横断だったろう。渤海国の領土と言うのは、中国東北部(満州東部)から沿海州及び北朝鮮の一部かと思われる。渤海人(国王)とは、かっては朝鮮半島を分割統治していた高句麗人です。
日本に使節を派遣してきたのは、唐帝国に反発してたから、戦略上の理由で日本と仲良くやってゆこうとの思惑が有ったのです。要するに、善隣友好と言うのだろう。その後、渤海国からの使節団は30余回やって来たようです。
この渤海国も、やがては西方の契丹国に侵攻され滅びてしまうのです。これより先に
北朝鮮の白頭山が噴火爆発し、渤海国の港湾施設が破壊され、交易等が出来ず経済的に苦しんだと言う。更には火山が噴火爆発すれば、農耕等に打撃を与えるのは当然です。契丹国がナゼ渤海国を侵略したかと言うと、これも白頭山の大噴火によって、契丹国の経済に大打撃を与えたからだと言う。自国の経済が弱体化すれば、他国を侵略し補うのは良く見られます。要するに、自然災害が起きれば国の命運を左右するワケです。
さて今度の東北太平洋沖地震では、東北地方太平洋沿岸部の低地部は、地震と津波で壊滅的被害を受けたのです。更には東電の傲慢と怠惰の経営による、安全対策の欠如による福島第一原発事故が撒き散らす放射能汚染で、福島県太平洋沿岸部等は、
三重の苦しみに遭いでいるのです。地震による建物の全崩壊や半壊なら未だしも、津波は目に付くあらゆる物を浚っていったのです。これに追い打ちを掛けたのが原発事故です。墳墓の地を追われ、安眠出きる家とて無く職を失い流浪の民と化してしまったのです。例えば、福島県南相馬市等は人口が7万人程度の市で有ったのですが、現在(平成23年7月3日現在)では、凡そ半数近くが日本全国(北海道〜九州)に散っているようです。
人間は太陽が昇れば働き、日が沈めば休むと言う平凡な生活が失われたのです。この平凡に生きると言うのは大切な事です。ゼニと煩悩に負け道を誤る者も多いこの頃です。
折りも折り、日本の政権与党は民主党で、この政権は甘い言葉で国民を騙し政権を握ったのです。保守に対する革新政権との謳い文句では有ったのですが、革新的は事はナニも出来ずナニもせず、蓋をチョッと開けて覗けば、正真正銘の「
反日政権」だったのです。反日運動家を内閣に入れたり、外務大臣の答弁は「二つの返事だけで務まる」等には空いた口が塞がりません。現在の日本は史上初めて経験する大災害(地震、津波。原発事故)に遭遇してるのですが、その対策と再生復興も常に後手後手で、未だに希望のカケラも見えません。
驚くべきは復興担当大臣の「
松本龍氏」の言動でしょう。詳しくはマスコミの記事に譲るが、東北県民を見下し愚弄するとはナニ様の心算なのでしょう。九州生まれで東北の事は良く知らないならば、担当大臣を即辞任し東北生まれの者に換えるべきだろう。ビジョンを描けない者(地方自治体)にはゼニを出さない(応援)と言うので有れば、国家(大臣)としての有るべき姿では無かろう。民主党得意の「丸投げ」と国家に対する「無責任」がココにも見られるのです。反日政権はここに極まったのです。
自然災害が国を滅ぼすと言うのは、先ほどの渤海国の白頭山噴火を見れば分かるのだが、対処を誤れば、日本と言う国は三流四流国家になってしまうだろう。世界史的に見ても、自然災害で国力を失うと言うのは多いものです。
追記(7月5日午後4.00)
所用が有って先ほど帰宅したら、松本復興大臣が辞任すると言うニュースを聞いた。死ぬか生きるかの境を彷徨してる東北民を、アレほどまでに貶めたから当然です。ナニサマの心算だったのでしょうか。やはり菅内閣は既に末期症状なのでしょう。

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