3月のライオン2巻。ゆったりした世界で癒しを求める人に支持される作品と思っていたが、2巻は結構苦しい。逃げたら駄目、サボったら駄目との話がある。しかし、その頑張ることを押し付ける昭和の精神論根性論が多くの人を苦しめてきた。実際、選択と集中で特化したから主人公の今がある。主人公は養家から逃げている。
二階堂四段は暑苦しい熱血である。脳筋タイプとは全く逆の存在であるが、それが熱血キャラになっている。本作品の読者層は昭和の熱血に嫌悪感を抱く人々が多いと思われるが、そのような人々にも受け入れられそうである。これは昭和的な精神論根性論の撲滅を目指す立場にとって良いことか悪いことか。

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