日本では多くの人が生きづらさを抱えている。その原因は個人の自由が少ないことである。集団主義によって個人が抑圧され、全体の利益や目の前の問題解決のために個人が負担や我慢を押し付けられる。生きづらさを感じることは当然である。
生きづらさに注目することは正しい。しかし、正しい解決策を提示しなければ逆効果になる。昭和の感覚から21世紀を批判するような論調は的外れである。
内田樹『生きづらさについて考える』は高度経済性長期の企業は日本的経営による疑似家族であったが、80年代以降の合理化によって、それがなくなったことを問題とする。これは的外れに感じる。現実はブラック企業の方が疑似家族をアピールする。

0