『ねじまきカギュー』は学園バトル漫画。『コータローまかりとおる』や『とある科学の超電磁砲』のような巨大学園が舞台である。生徒会が権力を握っている点はフィクション作品の学園物に重なる。自分の学生生活を振り返ると生徒会が権力を持つという発想は考えられない。そのような願望もない。教師にしても他の生徒にしても権力を持つことはディストピアでしかない。むしろ、自由に遊ぶことが価値であり、学校空間を管理しようという感覚はない。生徒会が権力を持つ作品の隆盛を見るにつけ、私よりも後の世代の方が秩序を求めることが強いのかと感じてしまう。
当初からラブコメ要素は主題として存在するが、バトル要素が圧倒的である。男の娘が登場してラブコメ学園物らしさも出していくと思われた。

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