前半は政と母の対面である。母は一筋縄ではいかない。
戦争の勝者による住民への暴行略奪虐殺が描かれる。戦争の負の面を描く。その風潮に抗おうとする信が清々しい。
以下は信の台詞である。「現実現実つってクソみてぇなことまで正当化する奴が一番ムカつく」
これは東急不動産だまし売り裁判原告にとって大いに共感する。マンションだまし売りは古い不動産業界人にとって当たり前な現実であったかもしれない。それを現実として正当化する姿勢に腹が立った。殺害された人々や、だまし売りされた消費者のことは何も考えていない。信は能天気な前向き主人公であり、あまり感情移入できなかったが、一気に好感度が上がった。

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