進撃の巨人26はパラディア島の兵団がマーレを攻撃する。エレンの独断専行は理解に苦しむ。漫画の主人公でなければ許されないだろう。もっとも『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイのように腐敗した連邦の駒になるよりは良い。
マーレの損害は甚大である。何も知らされていない民衆はパラディア島の悪魔への憎しみをつのらせるだろう。しかし、先に攻撃したのはマーレである。当面の敵ではないパラディア島にこだわったことはマーレの失策ではないか。巨人という貴重な戦力をパラディア島に投入して失うことは大きなマイナスだろう。
マーレ編は民族紛争のアナロジーがある。しかし、現実のジェノサイドからすれば中途半端である。あれだけ徹底的に差別されている別民族を戦力化できないし、しようともしないだろう。差別されている現実があるのに、ガビのような洗脳で忠実な兵士になることは非現実的である。置かれた状況の中で前向きに頑張るという昭和的な奴隷根性は当たり前ではないだろう。

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