ネリヤカナヤの弟が結婚披露宴とついでにコンサート(笑)で帰ってきて久々に音楽談義に花を咲かせた。
兄弟と言えど音楽に対する環境はとても違っている。小さい頃、あたしゃ優等生、弟は劣等生ってな感じ。
だが面白い事に彼はその後「自分で」音楽を表現する場を模索する。私は私が音楽できる場を探す。ってなもんか。
話をするとそのまま意見の相違が現れる。
話しながら、そして話した後にその違いについて考えてみた。
ソロプレイヤーとアンサンブルプレイヤー?
あるいは歌者と楽器奏者?
またはリーダーとメンバー?
おそらく全部でしょう。
でもね不思議だったのが兄の私の事を「目立ちたがってる」といふ。
え?あんたほどじゃないよ。と思ったが。
よく考えると弟は私のプレイを(この場合ドラム)をまじまじと見た事がない。
また、「テクニックに走りすぎる」とも指摘。
なんでプレイを見た事もないのにわかるのか?
いや私も自分のプレイにそのままの事を感じていたんだが。
音楽を奏でるのにはいろんな形態がある。ソロを筆頭にバンド、アンサンブルひいては演劇プラスなぞ、分けきれない。
特に私が好きなのはメンバー間でのプレイの交流だ。アドリブとは違う、「本日ののり」とでも申しましょうか、ハプニングにとんだ演奏が好きだ。
弟にいわすとそれはJAZZなのだと言う。JAZZはわからないと言い放つ。
しばし考えた。
「でもスティングはそれっぽいよ」
「スティングはJazzをやりたい歌手だからね」
え?
ますますわからなくなった。
私にとって音楽のジャンル分けはそもそもよくわからない時がある。
そのへんの歌謡曲でめちゃ私にとってマニアックなものがあったり、そもそも昔の歌謡曲なんか演奏もテクニカルでJazzライクな根底であったりするのです。
簡単な話坂本九の「上を向いて歩こう」なんざ今のロックバンドはアレンジしなきゃ再現できないのですぞ。
なんて思ってしまうが、弟たちの概念は違うらしい。
ふと考えると私のドラムはいつの間にか歌のバックになっている。
うううう〜確かにそうなのだが・・・・
ドラマーが、ギターリストが、そしてベーシストが・・・
メンバーからふいにはずされた時の感情を皆さんご存知?
僕は目前で見ていたが気づかなかった。そして自分がその立場になったときにおおいにむなしさを感じたものです。つまりふいにクビになったということです。宣告されずにね。
ずいぶん考えたけど、元々音楽性が違うのでしょうがないけど、人間関係を保つという意味ではリーダーの資質を問いました。そういや、他のバンドで勝手にメンバーかえてやったことあったなあ。外れたメンバーの気持ちなど考えた事もなかった。同じ立場に立ったのです。
なんか悲しい・・・
幸いな事に私は吹奏楽団に所属し、その運営にもかんでいる。なので音楽活動はできている。
でもバンド活動は別物・・・と思っていたが結局は同じだと言えるようになってきた。
根本は「アンサンブル」。つまりたくさんの音の融合ということ。対する「ソロ」は私が最も苦手とする分野である。
いい年になったのでそろそろ「ソロ」を組み立てようかと思っている。ところが私こうみえてもあがりしょう!!
特にラッパ(TP;トランペット)では最近ますますアガリ症。練習では我ながらいい音出すんだがねえ。
だったらドラムでは?
表現がうまくないので事前の組み立てがとても必要。
ふと考えると歌手の弟などはもっと事前に悩んでいるのだろうなと、あるいは調整してるのだろうと。
いずれにしても体育的にその練習が生きる訳でなない、まだ実は世間に認められてない「がんばる」って世界があるのだなあ。と感じた。
同時に歌手と楽器奏者の私の「へだたり」もおおいに感じた。
だめじゃない?って?いや実はそうじゃないかと思ってた事が「あたり!」だったのです
。すっきりした。
これで今度のコンサートは「見に行かない!」ともいえるわけです。
いえ単に余裕がないだけなんだけど、ちょっと威張ったりしたいなあ・・・と。
楽器演奏家は現代では実はとても虐げられています。特にそのまたバックのドラマーは悲惨です。
あたしゃドラムスクールしながら一番悩んでたんですが、「ブラスト」によってはぢけました。
各自をソロイストにもなれるように教えようと思いました。
そのためにも私がソロをします。もうバンドなんかいいや。
その後にバンドやアンサンブル考えてもいいでしょう。目立ちガリや集まれ!ってなもんです。
(よくわからん。音楽やる人間で目立ちたがりやでないというのもわからない。かせげればいいというのか?じゃアマチュアの世界では?本当は皆が目立ちたいと思っているのが正解なのでは?)
最後に一言。(酔)あたしゃ目立ちがリヤかといと「そうだ」と答えずにはおきません。でもトータルサウンドでええ音出すのにはいくらでも裏方しますよ、って人だ。
トランペットでハイトーン出すのもドラムで派手なオカズ出すのも基本的にはトータルサウンドを狙って出す。主役があるとしたらそれを食ってもしょうがないからね。
音楽の世界は深いです。これが経済の世界とつながらないからつらい。
何にせよ年くってきたら違うのものが見えてきたとここに記しておきます。
はやく自分の音を出したいです・・・

0