どうも私のトランペットは吹いてて調子が悪い。
ので空気漏れの確認も含めてお風呂に入れる事にした。
知らない人は驚くかもしれないがぬるま湯につけてオイル類をおとし、かつ管にこびりついたあかを落とすのだ。もう何年前にやっただろうか?
が、しかしのんびりしたものにはならなかった!!!
ピストンの底のフタがはずれないので大型ペンチでタオルを巻いて傷つかないように慎重にこじってみた。うまくいかなくて数回トライ。するとペンチの先がU時型になっているのに気付きそれを避けてかましてみるとうまくはずすことができた。(しかしこれが後述の恐怖になるとわ)
思いが強いとうまくいく!なんてひとりごちながら掃除をする。
例の空気漏れはどうやらピストンか?やっかいな場所だ、と暗くなる。
つまり業者送りしないと直らない可能性が大きい。間違ったらとんでもない料金になるので新しいの買った方が良いと・・・おいおい30万円するのだぞ。暗くもなる。
さて分解して中のあかをカキだし(イッパイ!)石けんで磨いて(ちょっと邪道)・・・
!!!ネジがない!!!先日公民館でなくした部品よりも小さなネジ・・・
青くなった。大事な部品である。すっっっごくあわてた。
目の前には編み目の粗い排水溝。まさかここに落ちたのでは・・・
目の前が暗くなりそうになるのをこらえて必死に探す。するとどうだ、その排水溝の編み目のちょっと横にひかかっっていた!おお神様!Oh!MyGodである。
奇跡は2度起きたなんてもうハイテンション。
るんるんで組み立てに入る。部品はそろっている。ひとつひとつ磨いてやる。
かわいいもんだね〜、なんて鼻歌まじりに。
ところがである!
3番ピストンを差したらなんかおかしい。なんどやってもおかしい。ゴミか?と何度も確認・・・調べながら恐怖の結論に達した・・・
ペンチでピストン下のフタをこじったさいに誤って本体をはさんでいたのだ。
十分注意したつもりではあったがペンチの先の形に気付いたのは後だった。
したがって本体のピストンケースを変型させていたのだ!
目の前がくらくらした。
アマービレ吹奏楽団の団員で元楽器職人のtakaちゃんを呼んでみてもらう。
あ〜、パソコンがおかしくなった時に緊急で僕を呼び出すお客さんの心境ってこうなんだろうとくらくらの頭で考えた。はよ来てくれ!
しろーとはわきまえよ!と痛感した。冒険するにはリスクが高すぎた。冒険というよりしったかぶりか?
かくしてTakaちゃんにチェックしてもらい僕のTpは運ばれて行った・・・むなしい。
日頃ちっとも練習しないくせに無性にラッパが吹きたい・・・
無くなって初めて解るその大事さ。
たのむ〜良い形で戻ってきてくれ〜。
今まで無雑作に扱った罰なのか?はたまたパートナーとして認めてなくて、自分一人の功績に思っていた僕のおごりなのか?
我が子に接する思いにとても近いので驚いている。
たかが楽器されど楽器。当たり前のように持って、扱っていたものが、ナット一本なくして見つけて大騒ぎしたモノが、実は思ってたそれ以上に大事だった、と気が付いた。
馬鹿なんだなあと自分を反省。
「もったいない」とは違う、自分なりの歴史とともにあるパートナーは失う前に感じる感性を大事にしたい(前にもあるが偽物だったらしい)と、改めて自信を正す今日であった。

0