刺青奇遇
大衆演劇でも色んな劇団でやりますね
先日観劇した時のお芝居がこれでした
元々は歌舞伎の舞台から?
中村勘三郎、坂東玉三郎、片岡仁左衛門
↑はあまりにも有名ですね
ところが見た劇団のラストが、ウーン・・
博打が大好きな半太郎
でも子供のような純真な心を持つ男
そして娼婦上がりですれっからしのお仲
そんな二人が縁あって夫婦になる
次第に優しい心を取り戻す女
ところがお仲が病気で余命わずかとなり
今まで苦労をかけっぱなしですまないと
死ぬ前に立派な所帯道具の前で死なせてやりたい
でも、博打ばかりしてた半太郎が悪いんですけどね・・
そこで賭場で一稼ぎとイカサマ博打をする
しかし、それがバレて袋叩き
今にも簀巻きにされ大川へ沈められそうなとき
親分の鮫の政五郎が出てくる
半太郎の話を聞いてやり
半太郎のお仲への思い‥
お仲の半太郎への思い‥
その二人の意気に感じて
おとこぎ(男気?侠気?)をみせて
博打をしてやり.
わざと負けてやる
いいか半太郎、これが最後の博打だ
若い者に
おい、お地蔵様から湯呑み茶碗を借りてこい

ところがラスト幕が閉まる場面になっても
その湯呑みを誰も元のお地蔵様に返さない
そこで家に帰り歌舞伎のDVDを見てみた
ちゃんと若い衆が元に返し手を合わせてました
何のためにお地蔵様から
借りてこいのセリフがあるのか・・
仏作って魂入れず、とは、このこと
若い衆、政五郎、半太郎だれでもいいから
お地蔵様に借りたなら返さなきゃ
(仁、義、礼、智、信)五常の徳
人としての道、守るべき徳
ましてや侠客なら,なおさらに
たかが湯呑み、されど湯呑み・・
病気で咳がとまらないお仲に
長屋のおかみさんが薬を煎じて
飲ませてやったのも湯呑みであるなら
殺されても仕方のない半太郎を
命を助けてやり、金まで恵んでくれたのも
鮫の政五郎の情けの湯呑み
舞台に残された湯呑みを見てたら
悲しくなってきました
それとも

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