【戻り橋】
大衆演劇では定番のお芝居で
いろんな劇団でやりますが
私自身も数多くの公演を見てまいりました
ざっとのあらすじは
子供が小さな頃に生き別れとなってしまいます
悔やんでも悔やんでも かえらない一瞬
川に身を投げて死のうと思ってたのを
目明しの旦那に助けられ
縁あって二度の所帯を持つわけです
でも、いつか子供にあえるのではと
別れた場所の【戻り橋】のたもとで
甘酒屋をやり場所を離れられない

二十数年の年月が流れ
先の男の子は世情を騒がす大泥棒に
後の男の子は 親孝行な目明しにと
そんなある日、一人の男が橋にやってくる
おやじ、甘酒を一杯くんな
ゴクリ、これは美味い、こんなに良いのなら
もっと人通りが多い場所でやったならいいのに
へい、そうですか、ありがとうございます
しかし、これには少し訳がありまして
よかったら年寄りの愚痴話聞いてもらえますか・・
・・中略・・後略・・
ラスト
わざとお縄にかかる兄
兄とわかっていながら召し捕る弟
【初めて会えた兄弟を 繋ぐ絆が 無情の捕り縄】
弟の目明しのせがれが
おやじ水を飲ませてやってもいいぞ
せがれや いいのか?
兄を呼ぶために捕り縄の紐をたぐりよせるのは
空白の25年を引っ張っているのかのようで・・(泣)
甘酒屋の主人役は
おとっつあんなら山口覚さん
おっかさんなら大蔵扇雀さんが
印象に残っております
本日は岐阜で戻り橋を観劇
二代目姫川竜之助さんが
どんなのを見せてくれるか楽しみです

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