2016/7/28 10:28
大衆演劇には
お月さまもよく出てまいりますが
舞台の月は客席より見て右側に
つまり上手(かみて)に上がる
【上手、下手】
じょうず・へた と読むのではなく
かみて・しもて と言います
が、じょうず・へたも間違いではなく
舞台の立ち位置も上の人が右側に立つ
主役が右で相手役は左側
親分は右で、子分たちは左側
建物なら大店(おおだな)や、お屋敷が右
茶店が左、ってな具合
お芝居なら一番多いのが国定忠治もの
私自身は日光の円蔵の人物像が好き

忠治を守るため子分達や民百姓
更には身代わりとなり処刑されて
死んでいったニセ忠治もいるというのに
昔の栄光をかさに威厳をまき散らし
ゆすりたかりの乞食同然の暮らしの忠治
それを斬りに行く円蔵
映画の中で暴走するクリント・イーストウッドを
精神的にいさめるモーガン・フリーマンって感じ?
この場合は、お日様ではなく【お月様】なんです

画像は先日見た、小龍さんの踊り

おぼろ月夜(由紀さおり)→

夕月(徳永英明)

お月様は自分で光を発してるわけでなく
お日様を反映させて光る
人も素直な気持ちでいるならば
それを映し前となり後ろとなり
見守ってくれる人は必ず・・

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2016/7/26 9:13
好きな言葉なんです
縁と命
どちらも自分では、つなぐことはできません
いうなれば神様が与えてくれた(くれる)もの
私の経験で15年以上、音信がなかった方と
ひょんなことから、またお話しすることに・・
当時はあまり言葉をかわすことは少なかったけど
やりとりをしてるうちに
その方の持つ感性の素晴らしさに
共感し惚れ直すこともある
さて、
縁と命は
大衆演劇のお芝居にもよく出てまいります
悪い奴らに、からまれて困っているところを
ラストで主人公が成敗し去っていく
あのぅ・・せめてお名前なりとも
いえ、名乗るほどの者ではありません
これには見えない裏があるんです
相手は覚えてないけど、お世話になったことがある
あるいはご両親にしてもらった
小さなことが嬉しくて忘れられない
なぁに縁と命があったなら
またどこかでお会いできますとも
今なら
TELは?メアドは?LineのIDは?(笑)
縁と命、大切にしなきゃね

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2016/7/24 9:13
後半の次のパターンは
果し合い、斬り合いとなった場所に
おっかさんとおいくちゃんが訪ねてくるというもの
こちらは松太郎に考える時間などありません
かたわらには今にも息を引き取る幸之助
お〜い、幸之助やーい・・と
峠を登ってくる、おっかさんとおいくちゃん
おっかさぁ〜ん(幸之助)
おっかさん(松太郎)
お互いに顔合わせが終わり
幸之助は声は出ないけど、おいくに手をあわす
『
くれぐれも、おっかさんを頼みます』と
その姿を見て
それには答えず、じっとうなずく、おいく
さぁ国へ帰ろう と三人が手を繋ぎ
その姿が見えなくなろうかという時
最後の力をふりしぼった幸之助の声
おっかさぁ〜ん
あっ
あの声はせがれの声
戻ろうとする、おっかさんを身を挺して止める二人
身代わり孝行、いいお話です
松太郎の人としての器の大きさはもちろんですが
私は、おいくちゃんの優しい人柄にも心惹かれます
身代わりといえば
身代わり地蔵ってありますね
今と違って医学の発達していない時代
また医者や薬にしても高いお金がかかります
そこで庶民はお地蔵さまにお祈りする
肩がいたければお地蔵様の肩をさすり
腰が痛ければ腰と・・
体だけでなく稲刈りや田植えの時期
人手が足りないときはお地蔵さまに
お願いすると人の姿に身を代えて
手伝ってくれたこともあったのだとか
私としてはお芝居の、どんな場でもいいから
お地蔵様のセットを置いて欲しいと思うのです

おわり
その1はこちら
http://red.ap.teacup.com/heppoko/1812.html
その2はこちら
http://red.ap.teacup.com/heppoko/1813.html

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