2020/9/30 7:22
大衆演劇のお芝居では
からすは“旅の鴉”で渡世人のこと
ねぐらを もたない渡り鳥
当然風呂なども入る訳がなく
うす汚れた着たきりすずめ
こういった場面もよく出てきますね
いい者(もん)が悪党を斬るときに
てめえ、女房はいるか?
そんなもんいるもんかいっ!
なら子供は?
女房がいないのに子供がいるか
おめえが死んで泣く人は?
おいらが死んだとて泣いてくれるのは
山のカラスぐれえなもんさ
ならこうしてぇ〜バッサリ!!(斬る)
客席はパチパチ〜
ところがね・・・
俺は斬られる身になって考えてしまうんですよ
死んで泣いてくれるのは山の鴉が二羽三羽
う〜ん、だからやくざになったのかも・・
そんな悲しい身の上をつい考えてしまいます

2
2020/9/29 6:09
生活ごみの袋を破ったり
車に弾かれた道にある屍を食べたり
不吉な物の代名詞で縁起でもない

と 人から忌み嫌われますが
カラスに責任がある訳じゃない(笑)
つがい(カップル)の仲も良く
巣作り、子育てはしっかりするし
体重と脳の重さの比率、脳化指数は0.16で
イヌやネコより賢いのだとか
しかし詳しい生態は
まだよくわかってないようです
本日はそんなカラスのお話し
童謡“
七つの子”が好き
からすなぜなくの
からすはやまに
かわいい ななつのこがあるからよ
かわいかわいと からすはなくの
かわいかわいと なくんだよ
やまのふるすへ
いってみてごらん
まるいめをした いいこだよ
“
からすの赤ちゃん”もいいね
からすの赤ちゃん なぜなくの
こけこっこのおばさんに
あかいお帽子 ほしいよ
あかいお靴も ほしいよと
かあかあ なくのね


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2020/9/28 7:41
これも大衆演劇お芝居の名作
いろんな劇団でやりますが
私自身も数多くの公演を見てまいりました
ざっとのあらすじは
母親が子供と
小さな頃に生き別れとなってしまいます
悔やんでも悔やみきれないあの時・・
川に身を投げて死のうと思ってたのを
目明しの旦那に助けられ
縁あって二度の所帯を持つわけです
でも、いつか子供にあえるのではと
別れた場所の【戻り橋】のたもとで
甘酒屋をやり、その場所を離れられない

二十数年の年月が流れ
先の男の子は世情を騒がす大泥棒に
後に生まれた男の子は親孝行な目明しにと
そんなある日、一人の男が橋にやってくる
甘酒を一杯もらえないか(ゴクリ)
こんなに美味いのならもっと人通りが
多い場所でやったならいいのに・・
ありがとうございます
しかし、これには少し訳がありまして・・
年寄りの愚痴話聞いてもらえますか・・
・・中略・・
ラスト
目明しとなった弟に手柄を立てさせるため
わざとお縄になってやる兄
兄とわかっていながら召し捕る弟
初めて会えた兄弟を繋ぐ絆が無情の捕り縄
弟がおっかさんに
おっかぁ水を飲ませてやってもいいぞ
せがれや いいのか?
兄を呼ぶために捕り縄の紐をたぐりよせるのは
空白の20年を引っ張っているのかのようでした

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